海軍の再建とヘリコプターの導入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 05:02 UTC 版)
「ジュゼッペ・ガリバルディ (空母)」の記事における「海軍の再建とヘリコプターの導入」の解説
大戦後、パリ条約によって一度は軍備制限を課されたものの、冷戦構造の成立とともに、北大西洋条約機構(NATO)の一翼を担うべく軍の再建が図られることになった。巡洋艦としては、当初は戦前に建造された艦が運用されていたが、1960年代中盤より、アンドレア・ドーリア級2隻と発展型の「ヴィットリオ・ヴェネト」が建造された。これらは地中海で艦隊や輸送船団の艦隊防空および対潜防御を担うものとして設計されており、テリア艦隊防空ミサイルとともに、充実した艦載ヘリコプターの運用能力を備えていた。 ただし予算の制約は厳しく、これらの新造艦の就役のために旧式艦多数の退役を余儀なくされるなど、海軍兵力整備は綱渡りの状況が続いており、当初計画されていたヴィットリオ・ヴェネト級の2番艦「イタリア」の建造も断念された。この状況を打開するため、1975年に総予算1兆リラ、10ヵ年計画の海軍法が成立し、質・量ともに充実が図られることとなった。 そしてこの海軍法のもとで、イタリア初の航空母艦として計画されたのが本級である。これはいわば、断念された「イタリア」をもとに、防空艦としての性格を省く一方で航空運用機能を強化したものであった。上記の空軍法の制約のため、当初はヘリ空母として建造されたが、下記の通り、当初から軽空母としての運用を想定した設計になっていた。
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