海軍の役割
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/16 09:05 UTC 版)
水上で起こった戦闘は全土で行軍する陸軍を助ける大きな役割があった。北軍海軍も南軍海軍も互いに戦っただけでなく、陸上の兵隊や物資を運ぶことでも貢献した。それが、両海軍が互いに戦った理由でもある。海軍がいなければ、両軍は戦争を首尾よく遂行するために必要とされる物資や兵員を得られなかった可能性がある。また、陸上の砦を攻略するために艦船の大砲が有効だった。特に内陸河川で重要な役割を果たした。兵員や物資の搬送に加えて、敵の砲台攻撃など、海軍が大車輪の活躍をした例が、ビックスバーグ方面作戦だった。艦船もその陸軍のために大変重要な役割を果たした。南北戦争では大変多くの負傷者を出した。それ故に、海軍の艦船は負傷した兵士のための浮いた病院として機能した。海上封鎖も南軍を倒すために重要な役割を果たした。海上封鎖によって、南軍が兵士のための物資を得る道を閉ざし、それ故に北軍に降伏することになった。 物資の供給は南北戦争で海軍が果たした最大級の役割だった。両軍ともに必要とされる物資を得られなければ、それが得られるまでより大きな苦しみを味わうことになっていたであろう。南北戦争で北軍が採った主要戦略は南部の港の海上封鎖だった。これは南部が貿易港を通じて他国から援助を得られないようにした。食料、水、弾薬、銃、衣類あるいは医療品が欠如したはずである。この戦略はそのまま有効ではなかった。南部は海上封鎖が始まる以前から大量の物資を持っていた。北軍は、南部で物資が欠乏するようになり、降伏するまで、待つ必要があった。これは北軍にとって幾つかの理由で大変なことだった。1つは南軍が海上封鎖の間も戦い続けたことであり、北軍は多くの負傷者と死者を出した。2つ目は、予想以上に戦争を長引かせたことだった。最後に南軍は堪え切れなくなり北軍に降った。 南北戦争では病院も大変必要とされた。負傷者の数が大変多かったので、兵士は医療的な配慮を是非とも必要としていた。海軍の艦船は兵士のために浮いた病院として機能した。南軍も北軍もこの戦術を使った。医療のために多くの空間があれば、より良い治療ができたであろうから、陸軍の大きな助けになった。
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