没作品および前日譚について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/16 05:45 UTC 版)
「ZONE (漫画)」の記事における「没作品および前日譚について」の解説
この作品は基本的に全5話が全てであるが、没となった話が2つおよび雑誌掲載に至った前日譚作品が存在している。 怪奇探偵団ホラーズのうちで2005年に『コミックボンボン』掲載に至った「トイレの花子さん」はマナブ、ユキノ、タッキーの三人が登場する話で、三人が小学四年生の時の話である。ページ数は14ページと短い話であるが、ZONEシリーズの前日譚としては現時点で唯一完全にペンの入った作品である。三人の容姿が比較的幼いことから、「黒い池」よりも前の話であると推測される。暫くZONEシリーズおよびかとう作品の中では最も手に入りにくい幻の作品であったが、2007年8月に掲載から丁度2年を経過したことやボンボンの休刊が決定したことなどを受けてWEB公開された。 没2作品のうちで、先に掲載されていた「黒い池」は怪奇探偵団ホラーズの1篇として「トイレの花子さん」らとともに『コミックボンボン』向けのプレゼンテーション用に作成した3篇のうちのひとつで、こちらは16ページの作品。『ボンボン』に採用されたのが「トイレの花子さん」になったためにそのまま製作を打ち切られた作品である。登場するのは「トイレの花子さん」同様にマナブ、ユキノ、タッキーの三人で表情や背丈などにわずかな差があることから、ZONEの数年前の話、「トイレの花子さん」よりも後の話であると位置づけられている。「トイレの花子さん」が小学四年生の時の話なので、恐らく同時期の三人が小学生時代の話であると推測される。「怪奇探偵団ホラーズ」として製作された話のみもともとのコンセプトが異なるために他の話より若干短くなっている。「怪奇探偵団ホラーズ」は元々独立したシリーズを予定されていたものでもあるので、この2話以外にも考えられていたというが、このアイディアをそのままにしておくのはもったいないと言うことで漫画街での次連載作となる「目目袋」はホラーズ3人を様々なオムニバス形式の人物に置き換えた形のホラーとして製作されている。なお、「目目袋」の第一話「隙間女」が元々構想されていた「怪奇探偵団ホラーズ」の3作のうちの最後の1篇であり、ホラーズ3人を全く別の人物に置き換えたリメイク作品である。この作品は特に世界観の共有などは現在のところ無く、ZONEシリーズとは全く異なる世界観の作品である。 没作品のもう一つは2007年5月に公開された「発狂キューブ」である。こちらは正式にZONEの第3話として製作されていたものであるが、当初の話のコンセプトと異なることや『5人が主人公である』というテーマを逸脱してしまったこともあり、作者自らお蔵入りとしたものである。しかし、そのまま埋もれさせるのにはもったいないと言うことでペンこそ入っていないものの、あくまで『アナザーストーリー』として公開している。第3話として製作されていたものであるが、コマ割りも内容も完成版の第3話とは全く異なるものである。元々なかったことにはなっているものの、ZONEの世界の中では「パラレルワールド」としてあのエピソードも存在していたする場合は冒頭の時計の描写から2話と3話の間の話であることがわかる。存在しないものを造り上げ存在させてしまうのが「ZONE」という空間であるということから、通常の5話として楽しむことも、アナザーを含めた話として楽しむこともできる作品であるとしている。 両作品とも所謂ネーム状態のためにページ番号やコマ番号などが振られたままであったり、所々でキャラクターの顔がかかれていなかったりと言った部分はあれど、おおよその表情や物語構成はそのままの状態でも確認可能な状態である。下書きのみに終わった2話は現在でもかとうのページでネーム状態のまま無料閲覧可能。
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