水路維持と改修
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 15:47 UTC 版)
地理的には庄地区全体の下流域となる、南部の六間川水路の根元を握る下庄地区の水路は、同じく西側へ続く六間川を地区の境界線として、川沿いに広がる栗坂地区および松島地区以外の実質的な上流域となる、多くの地区への重要な給水地区となっている。この通常の上下流域の定義とは正反対となる、特殊な給水管理の要として、現在でも下庄地区内の至る所に設置された多数の水門の開閉調節一つで、数センチ単位の細かな水位調整が出来るので、特に上東地区および、二子地区ではその影響は無視できないものとなっている。しかし多くの基幹水路が存在しているその反面、水路に面した一部の宅地脇も含めて、旧庄村時代から倉敷市へ合併後も、現在でこそ支給される数は減ったものの、公費で購入されて庄支所が窓口となり、年一回ほど庄地区内の10地域毎の指定場所で現物支給されている昔ながらの木くいと、薄い木板を組み合わせた粗末な護岸が、ほかの地区と比べて圧倒的に多く長年に渡って下庄地区の住民を悩ませ続けていた。 しかし、これとは対照的にいわゆる、川崎学園関連施設による川崎城下町色の強い松島地区や、庄地区の中心地区で、昔から人口数も圧倒的に多く、またほとんどの公的機関が集中している上東地区では、すでに、旧庄村末期ごろからコンクリート製の護岸が広範囲で手厚く施工されていた。その後、下庄地区住民の長年に渡る用水路改修の嘆願と、現伊藤市長の初当選後の地域視察により、2010年以降に入ってからは、秋~翌年春までのいわゆる稲作の閑散期を利用して毎年に渡り、庄地区全体での用水路工事の大半が集中して施工され続け、多い年では複数個所での同時施工もされている。この甲斐もあり、数年前からは劇的に下庄地区内の水路環境が改善され、特に高齢者宅での恩恵は計り知れない成果がみられている。
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