水路次数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/27 07:50 UTC 版)
水路次数(水路階級)とは、河川における本流、支流といった格付けを数値で表したものである。ここでいう水路とは、常時水流がある河川のほか、降水が十分にあった場合のみ水の流路となるところもさす。 最初に次数付けを行ったのはグラベリウス(H.Gravelius)である。彼は本流を1次、それに直接流入する支流を2次、2次の支流に同様に流入する支流を3次というように、小さな支流ほど大きな大きな次数を与えた。 それに対してホートン(R.E.Horton)はグラベリウスとは逆の格付け法を提唱した。まず最先端の支流を1次とし、1次水路が2本合流して2次水路を形成する。これら2本のうち、本流とみなされる1本は先端まで2次と定義しなおされる(この場合、2次水路の延長戦となす角度が小さいほうが本流とみなされる)。2次水路が2本合流して3次水路を形成するが、本流とみなされる2次水路は先端まで3次水路とみなされる。以下、このような過程を繰り返し、流域内の水路すべてを次数付けする。 また、ストレーラ(A.N.Strahler)はホートンの方法から水路次数が本流に沿って先端までさかのぼるという考えを除き、先端から2次以上の水路への流入点、最高次の水路の先端から流域の流出口までと、次数を区間に与える改良を行った。この方法はホートン・ストレーラの方法(Horton-Strahler method)と呼ばれ、現在最も広く採用されている。
※この「水路次数」の解説は、「0次谷」の解説の一部です。
「水路次数」を含む「0次谷」の記事については、「0次谷」の概要を参照ください。
- 水路次数のページへのリンク