水島三一郎とは? わかりやすく解説

みずしま‐さんいちろう〔みづしまサンイチラウ〕【水島三一郎】

読み方:みずしまさんいちろう

[1899〜1983化学者東京生まれ東大教授デバイ双極子理論実験によって立証。さらに双極子モーメントなどを研究し分子回転中心とする構造化学確立文化勲章受章


水島三一郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/20 13:48 UTC 版)

水島 三一郎(みずしま さんいちろう、1899年明治32年)3月21日 - 1983年昭和58年)8月3日[1])は、日本化学者東京大学名誉教授。専門は、構造化学分子構造分子科学。分子構造論の世界的先駆者。日本学士院会員。

研究

1899年東京日本橋にて金問屋増見屋の子(9代目水島三右衛門良房の長男)として生まれる。日本の構造化学の先駆者。1,2-ジクロロエタンの立体配座を研究し、トランス型ゴーシュ型が存在することを実証した。これは回転異性体というコンセプトを打ち出したもので、国際的にも高く評価された。

研究分野は大変に広く、タンパク質の構造研究など生化学分野にも足跡を残している。生前、1962年1964年1967年1968年1970年1971年ノーベル化学賞の候補に挙がっていたものの、受賞を逸している[2]。墓所は多磨霊園(11-1-24)[要出典]

家族・門下生

長男・水島恵一は心理学者で文教大学元学長・名誉教授、次男・水島昭二は生化学者で東京大学名誉教授、三男・水島裕は元参議院議員で医師。長女は薬学者の廣部千恵子で、その夫は廣部雅昭。次女・榊原節子の夫は榊原仟の長男。三女は井沢雅子。孫に生物学者の水島昇、元衆議院議員で精神科医の水島広子らがいる。妻は正田貞一郎の二女で、正田英三郎の妹である水島勅子。したがって、上皇后美智子は義理の姪に当たる。

作家の近藤富枝森まゆみは遠戚[3]。水島恭愛(ハクビ京都きもの学院理事長)は近藤富枝の従兄弟で、やはり遠戚[4]

弟子には森野米三、島内武彦、渡邊格長倉三郎、野田春彦、今堀和友ら。

略歴

東京府立第一中学校旧制第一高等学校を経て

受賞歴

栄典

脚注

  1. ^ 水島三一郎』 - コトバンク
  2. ^ San-ichiro Mizushima - Nomination Database
  3. ^ 八代目・水島三衛門の次男・水島弁次郎が近藤富枝の祖父である『矢ノ倉は水の匂いにつつまれて 追憶の下町』P.34 https://hiroomikes20120501.blogspot.com/2014/03/2014324.html 森まゆみは近藤の妹の子。
  4. ^ 水島恭愛『女性が美しくなるとき―あなたが生かす2000年の文化』

参考文献

先代
永井彰一郎
日本化学会会長
1961年 - 1962年
次代
安藤豊禄



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