桜田一郎とは? わかりやすく解説

さくらだ‐いちろう〔‐イチラウ〕【桜田一郎】

読み方:さくらだいちろう

19041986化学者京都生まれ京大教授ドイツ留学日本高分子化学基礎築きビニロンなどを創製文化勲章受章


桜田一郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/20 13:48 UTC 版)

桜田 一郎(さくらだ いちろう、戸籍上は「櫻田」1904年明治37年)1月1日 - 1986年昭和61年)6月23日)は、日本化学者京都大学名誉教授。日本学士院会員紫綬褒章文化勲章受章。

1939年(昭和14年)に日本初の合成繊維であるポリビニルアルコール系合成繊維(ビニロン)を李升基、川上博(大日本紡績)らと共同開発した。このほか、桜田の粘度式をはじめとして高分子に関する様々な研究を展開し、日本の高分子化学の基礎を築いた。高分子という日本語を定着させたのも彼である。

エスペランティストでもあった。

略歴

京都府生まれ。京都一中を卒業。三高時代にエスペラントを学ぶ。三高を卒業。

1924年ルドヴィコ・ザメンホフの演説集をエスペラントから日本語訳して、カニヤ書店から『夜の空の星の如くに』として出版した[1]

1926年京都帝国大学工学部工業化学科卒業。1931年(昭和6年)、工学博士。論文の題は「繊維素及其置換體ニ就テ」[2]

1934年京都帝国大学助教授、1935年京都帝国大学教授。1967年京大定年退官・京大名誉教授。

1952年繊維学会会長。1961年高分子学会会長。1967年日本原子力研究所大阪研究所所長・日本学士院会員、1968年日本化学会会長。元日本学士院会員文化勲章受章者。

受賞歴

著書

  • 高分子化学概論 (高分子化学協会、1948年)
  • 繊維の科学 (三共出版、1950年)
  • 第三の繊維 (高分子化学刊行会、1955年)
  • 合成物の化学 (高分子化学刊行会、1957年)
  • 繊維・放射線・高分子 (高分子化学刊行会、1961年)
  • 酢酸ビニル樹脂 (高分子化学刊行会、1962年)
  • 高分子化学とともに (紀伊国屋書店、1969年)
  • 繊維の化学 (三共出版、1978年)
  • 化学の小径 (学生社、1978年)

脚注

  1. ^ 『日本エスペラント文献目録1906-1945』、日本エスペラント図書刊行会、1970
  2. ^ 博士論文書誌データベース

参考文献

先代
杉野目晴貞
日本化学会会長
1968年 - 1969年
次代
赤堀四郎
先代
星野敏雄
高分子学会会長
1961年 - 1968年
次代
祖父江寛
先代
内田豊作
繊維学会会長
1952年 - 1954年
次代
祖父江寛

桜田一郎(さくらだ いちろう)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/21 06:09 UTC 版)

ニッポンのワカ奥さま」の記事における「桜田一郎(さくらだ いちろう)」の解説

本作主人公和歌の夫。和歌と共に和風の家(平屋)に住んでいる。本人和風性格のため家に不満はないが、テレビがないことだけには不満を持ち和歌にねだることもよくある

※この「桜田一郎(さくらだ いちろう)」の解説は、「ニッポンのワカ奥さま」の解説の一部です。
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