民間事業者との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/15 15:44 UTC 版)
仙台市内では仙台市営バスのほか、宮城交通、愛子観光バス、タケヤ交通の民間事業者3社が路線を展開している。そのうち全市規模で路線を持つのは宮城交通のみで、愛子観光バスとタケヤ交通は一般路線バス部門では単一系統(仙台市西部方面と都心を結ぶ路線のみ)を運行するにとどまる。 かつては市バスと宮城交通の競合がみられ、20年ほど前までは仙台 - 岩沼間や仙台 - 塩釜間の幹線系統、仙台空港線などいくつかの競合路線があり、激しく競合を続けていた。 その後は、鉄道(JR東日本・仙台市地下鉄)との並行路線の廃止や、市バスから宮城交通への路線譲渡が進んだため、重複路線は一部を除き解消された。仙台市営バスは青葉区・宮城野区・若林区中心、宮城交通は太白区・泉区中心と棲み分けが進み、かつてのような熾烈な競争はなくなってきている。一方で、仙台市地下鉄東西線開業と都市計画道路の整備に伴い、八木山地区では客の奪い合いが生じている。数分違いで同じ系統を市バスと宮城交通のバスが走り、どちらかに乗客が偏るという現象も起きている。便の時間調整はされていない。 2006年(平成18年)4月1日からバスロケーションシステムが導入された。東北地方の他の事業者ではすでに数年前から実施している事業者も多く後発の導入となる。 また同年度からは、増える累積赤字を解消するため経営改善の一環として、民営バス事業者への運行委託も開始している。 2006年(平成18年)4月から白沢出張所をJRバス東北へ運行委託したのを皮切りに、2008年(平成20年)4月からは岡田出張所を宮城交通へ、2009年(平成21年)4月からは七北田出張所をJRバス東北へ運行委託した(いずれも契約期間は5年間)。 2010年(平成22年)4月からは東仙台営業所の一部を分割し新設した新寺出張所を宮城交通へ運行委託し、翌2011年(平成23年)6月からは東仙台営業所本所も宮城交通へ運行委託した。東仙台営業所の委託については2010年4月から5年契約の扱いだが、新寺出張所として分割した部分が丸5年で、契約から3年目以降に東仙台営業所本所も委託となっていたが、10か月前倒しして委託を開始している。
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