死体写真師とは? わかりやすく解説

死体写真師

作者朱川湊人

収載図書赤々煉恋
出版社東京創元社
刊行年月2006.7


死体写真師

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/03 22:39 UTC 版)

赤々煉恋」の記事における「死体写真師」の解説

10年近く前に両親交通事故亡くなり、たった1人肉親である妹の百合香3年半の闘病の末に亡くなった。姉の早苗は、妹の死にただ悲しみ覚えるばかりで実感が湧かず、葬儀の手配もままならなかった。そんな早苗見た恋人晴紀は、死体写真を撮る仕事があるという噂があることを思い出す。頬が痩せこけ、目の回り黒ずみ無理やり見せた笑顔最後写真ではあまりにも忍びない早苗すがられ晴紀探し当ててきたのが「空倉(くうくら)葬儀」という変わった名前の葬儀社だった。 会社到着すると、肝心写真撮ってくれるカメラマンはまだ20歳そこそこの若いロシア人女性だった。硬直をほぐされ、百合香好みそうなピンク色ウェディングドレス着せられヘアメイク施され百合香は、生きている人間との違い分からないほど美しく仕上がった撮影終わり葬儀執り行われ、いよいよ火葬の段になった途端に急激に悲しみがこみ上げてきた早苗だったが、葬儀社人々らの温かい言葉支えられ葬儀終える。それから1週間ほどが経ち百合香写真収めたアルバムが届く。その出来映え満足し見入っていると、百合香入院していた病院村浜看護師長が訪ねてくる。師長言いにくそうしながらも、百合香本当に火葬されたのか、そこにあるのは本当に百合香遺骨なのかと尋ね15年前に自身体験したある出来事について語り始める。15年前、別の病院勤めていた時に警察官見せられ身元不明遺体写真が、前年亡くなった彼女の担当患者女性いくつも特徴一致し、顔もそっくりで、その女性の葬儀請け負ったのが空倉葬儀だったという。実は早苗は、百合香遺骨混ざっていた小さなネジ疑問持っていた。師長にそれが骨折用のネジではないか聞かされるが、百合香骨折したことがなく、優しかった葬儀社の人たちを信じたい気持ち一気不安感へと変わっていった。 晴紀見つけたホームページもう一度アクセスようとするが、ページ自体が見つからず名刺には電話番号載っていなかった。不安を払拭するために、もう一度会社訪れた早苗は、出張中のはずの晴紀の車を駐車場に見つける。社員拘束され早苗は、全裸睦み合う男女映像見せられるよくよく見ればのごとく激しく腰を動かしているのは紛れもなく晴紀で、その下で犯されているぐったりとした女は、百合香遺体だった。晴紀は、死体愛好する倒錯者だったのだ。拘束され血を抜かれながら、自分朽ちない死体人形にされ慰み者されるのだろうか絶望しながら、それでも自分ウェディングドレス着せてほしいなどと考えながら、早苗意識は遠のいていった百合香(ゆりか) 高校卒業間際発病し、約3年半の闘病生活経て22歳死去早苗(さなえ) 百合香の姉で、唯一の肉親晴紀(はるき) 早苗恋人商社マン友人見舞い訪れた際に、間違えて百合香病室入ってしまったのが早苗との出会い八嶋 孝吉(やしま こうきち) 「空倉(くうくら)葬儀社員50代くらいの柔和な顔つき男性浦井 秀子(うらい ひでこ) 「空倉葬儀代表取締役身長が140cmにも満たない小柄だが品のある顔立ち女性ソーニャ通訳務める。 ソーニャ・ミハイロゼスカヤ 「空倉葬儀専属カメラマンロシア人村浜(むらはま) 百合香入院していた病院看護師長。

※この「死体写真師」の解説は、「赤々煉恋」の解説の一部です。
「死体写真師」を含む「赤々煉恋」の記事については、「赤々煉恋」の概要を参照ください。

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