歓楽街としての特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 02:02 UTC 版)
男性同性愛者は、ゲイ(ホモセクシャル)、おかま(心が女性的。心の女性度が極度に強いとトランスジェンダーに近くなる)、女装家(女装トランスジェンダー、女装はするが身体は男性のままでいたい人)と実際はタイプが分かれており、二丁目において数の上で主流はゲイである。ニューハーフ(MtF)は今は女性とされ男性同性愛に含まない。メディアでよく取り上げられる女装やニューハーフ系の店はとても少なく、女装者コミュニティは新宿二丁目とは別に存在する。 「ゲイバー#ゲイバーの分類」も参照 新宿歌舞伎町は、かつての東京都知事・石原慎太郎の風俗取り締まりで活気を失った時期があったが、新宿二丁目は活気を維持している。また同性愛者の歓楽街であることから、異性愛女性にとっても安心して遊べる場所でもある。しかしゲイ男性からは異性愛女性客は必ずしも大歓迎されているわけではない、という意見もある。彼女たちは「“女”であることを意識せずにすみ、気が楽」という一方で、ゲイとの間にロマンスが起きることを密かに期待していたり、ゲイを性欲の対象として見るなどの下心を持つ女性もいる。だが、ゲイは飽くまで男性が好きなのであって、異性愛女性に下心を持たれるのは迷惑でもあるのだ。ゲイバーに来る異性愛者に対しては「女連れサラリーマンがキャバクラ感覚で騒いだり、馴れ馴れしく絡んできてウザい」「男にまともに相手にされなさそうなイタい女が、泥酔して我がもの顔でのさばっていてムカつく」といった反感も持つ同性愛者も少なくない。 二丁目の各店舗間では、普段はお互いに友好的ではない面があるが、質の悪い客が悪さをするや連絡網で一帯に伝わり、協力体制を敷いて皆で駆逐する侠気の伝統があり、「二丁目を守る」事に於いては皆で団結を惜しまない。しかし昭和から平成に変わった頃を境に、店主(ママ・マスター)の世代交代が徐々に進み、若年層の店主が増え始めた。 街を守る意識はどの店にも共通しており、国内外の著名人も多数お忍びで訪れるが、それらの情報は秘匿にするマナーも有する街である。各店舗・テナントは又貸し以上が多く、敷金礼金が不要なケースが多いがその代わり家賃そのものが高いシステムが多い。2000年(平成12年)から、渋谷のパレードの協賛行事として新宿二丁目振興会を中心に企画された、ゲイ・レズビアンのためのイベント「レインボー祭」が毎年開催されている。
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