次男・大毅との初防衛戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 07:47 UTC 版)
マッチ契約前から当該興行は、亀田兄弟の所属する協栄ジムのプロモートが決定しており、協栄側は大毅に、世界王座獲得の日本人最年少記録を懸けさせたいと目論んでいたことから、内藤陣営に厳しい交渉期限を設けていた。そのため宮田ジムの宮田博行会長は、ポンサクレック陣営の持つオプションの買い取り交渉を1日で決めるために奔走した。 両者は舌戦を繰り広げ、亀田陣営が内藤をゴキブリ呼ばわりして挑発したが、内藤は「前に自分をゴキブリ呼ばわりしたけど、ゴキブリはしぶといよ。地球が滅亡しても生き残るんだからね。ゴキブリが1番強いことを証明しますよ」「亀田兄弟は何で日本人と戦わないのかと、みんなが思っている。ここで僕と戦わないと亀田の人気は下がるんじゃないの?」などと反撃し、大毅も「(取材記者から対策を聞かれ)ゴキブリに分析もクソもあるか。ゴキブリホイホイや」「あいつ昔いじめられとったんやろ? 俺がリングでいじめたるよ。俺はいじめっ子や!」などと舌戦を繰り広げた。 試合は、序盤からガードを固めて突進する単調な試合運びだった大毅に対し、内藤がガードの上から有効打を浴びせるなど老獪な技術で最終ラウンドまで圧倒し、判定3-0で圧勝、初防衛となった。大毅は序盤からサミングやローブローを出し、試合中のオープンスコアリングシステムで大毅不利が伝えられると、12Rではグローブの上からサミングを出し、更に内藤を抱えて投げ飛ばすなど様々な反則行為を行った。 これらを兄・興毅と父・史郎が指示していた事実も後に明らかになり、日本中からの批判に晒された。内藤は勝利者インタビューで「思った以上にやりにくかった。ただ、ポンサクレックより全然弱かったです」、「亀田に初黒星をつけて、国民の期待に少しは応えられたと思います」とコメント。試合後の会見では「(腫れ上がった両眼周辺を指して)これは全部サミングです。試合中はずっと目ばかり狙ってきた」と怒りを露わにし、「ボクシングは喧嘩ではなくスポーツ。あっちが反省しないのなら、もう亀田兄弟とはやらない」と宣言した。 しかし、10月17日に亀田父子が会見で謝罪したのを受け、「ああいう態度の亀田父子を見るのは初めて。僕はもう終わったことだからと割り切っている。いがみ合って終わりになったので『お疲れさま』と讃え合いたい」と述べ、和解に前向きな姿勢を見せた。大毅は会見の翌日に内藤宅を訪問し直接謝罪し、史郎も電話にて謝罪をしたとのことで、内藤は「気持ちは伝わりました。この問題はこれで本当に終わりです」とコメントした。
※この「次男・大毅との初防衛戦」の解説は、「内藤大助」の解説の一部です。
「次男・大毅との初防衛戦」を含む「内藤大助」の記事については、「内藤大助」の概要を参照ください。
- 次男大毅との初防衛戦のページへのリンク