構造とゲノムとは? わかりやすく解説

構造とゲノム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 02:05 UTC 版)

エプスタイン・バール・ウイルス」の記事における「構造とゲノム」の解説

EBウイルスEBV, Epstein-Barr virus)は直径122〜180nmであり、約17万2千対の塩基対と約85個の遺伝子コードする二本鎖DNA構成されている。 ガンマヘルペスウイルス亜科リンフォクリプトウイルス(Lymphocryptovirus)属に分類されるウイルスで、ヒトヘルペスウイルス4型(HHV-4, Human herpesvirus 4)とも呼ばれるヒト感染するヘルペスウイルス一種である。 ウイルスのDNAタンパク質ヌクレオカプシドnucleocapsid)に包まれている。このヌクレオカプシドタンパク質でできたテグメント(tegument)に囲われ、そのテグメントはさらに脂質宿主細胞への感染時に必要不可欠な膜糖タンパク質を含むエンベロープenvelop)で覆われている。

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構造とゲノム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 13:27 UTC 版)

ポリオーマウイルス科」の記事における「構造とゲノム」の解説

ポリオーマウイルスは非エンベロープ二本鎖DNAウイルスであり、約5000塩基対環状ゲノムを持つ。ゲノム直径4050 nmカプシド詰め込まれており、カプシド二十面体型(T=7)である。カプシドVP1英語版)と呼ばれるタンパク質の五量体型カプソメア72個から構成され自己集合して閉じた二十面体形成することができる。各VP1五量体は他の2つカプシドタンパク質VP2またはVP3英語版)のいずれか1分子結合している。 典型的なポリオーマウイルスゲノムは5種類から9種類タンパク質コードしており、感染時に転写が行われる時期によってearly region前期領域)とlate region後期領域)と呼ばれる2つ転写領域分けられる。各領域宿主細胞RNAポリメラーゼIIによって、複数遺伝子コードする一本pre-mRNAとして転写される通常前期領域選択的スプライシングによって産生されラージT抗原英語版)(大型腫瘍抗原)とスモールT抗原英語版)(小型腫瘍抗原)の2つタンパク質コードしている。後期領域には3つのカプシド構造タンパク質VP1VP2VP3含まれ、これらは選択的翻訳開始部位利用して産生される。一部ウイルスには他の遺伝子や他の多様性存在する例えば、齧歯類ポリオーマウイルスにはミドルT抗原英語版)と呼ばれる3番目のタンパク質存在し、このタンパク質によって細胞形質転換が非常に効率的に行われるSV40にはVP4と呼ばれるカプシドタンパク質存在し、また一部ウイルスには後期領域から発現するアグノプロテイン英語版)と呼ばれる調節タンパク質存在するまた、ゲノムには前期領域後期領域プロモーター転写開始部位複製起点など、タンパク質コードしない制御領域存在する

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