枕冊子研究とは? わかりやすく解説

枕冊子研究

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/13 06:49 UTC 版)

田中重太郎」の記事における「枕冊子研究」の解説

枕草子研究知られ1947年日本古典全書朝日新聞社)の校註行った際には、「草子」や「草紙ではなく作品本来の意味即して冊子と書きすべきであるとして、「枕冊子」の表記こだわり続けた。 『枕草子』の写本大きく4系統分類される江戸時代北村季吟が『枕草子春曙抄』を刊行してから大正期まで流布本主流であったのが能因本である。これに代わって、昭和初期池田亀鑑本文解釈上の優位性提唱したのが三巻本であり、これを善本とする立場から、田中日本古典全書でも底本三巻本採用したいっぽう1953年に『校本枕冊子』を刊行した際には、当時学界で依然として広く支持されていた能因本三条西家旧蔵本)を底本として採用している。さらに、1972年より『枕冊子注釈』(角川書店)全5巻刊行開始した際にも、『校本枕冊子』の本文対す注釈補完するため、能因本底本採用した。なお、「凡例」に、註釈の礎稿は森本茂(1928-1996)の手になると明記されている。五巻目は、能因本にない三巻本章段註釈である。 『全注釈』の刊行開始より11年目の1983年第4巻刊行された後、最終巻を残して1987年田中逝去享年71(満69歳没)。第5巻鈴木弘道が田中遺稿を基に作業継承したが、鈴木完成待たず1992年逝去し最終的に中西健治の手完成1995年第1巻発売より23年費やして完結した田中生前収集した枕草子関連資料群を始めとするコレクションは、現在、相愛大学図書館春曙文庫しゅんしょぶんこ)として所蔵されている。

※この「枕冊子研究」の解説は、「田中重太郎」の解説の一部です。
「枕冊子研究」を含む「田中重太郎」の記事については、「田中重太郎」の概要を参照ください。

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