東海道線片浜列車追突事故
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 23:16 UTC 版)
「日本の鉄道事故 (1950年から1999年)」の記事における「東海道線片浜列車追突事故」の解説
1997年(平成9年)8月12日 23時18分ごろ (列車衝突事故) JR東海の東海道本線沼津 - 片浜間で、停車中の泉発百済行き下り貨物67列車(電気機関車EF65 1139牽引)に三島発静岡行き下り普通839M列車(クハ111-549先頭)が追突し、衝撃でコンテナ車(コキ104-1675)のコンテナ緊締装置が破損し、コンテナ2個が民家のすぐ近くに転がり落ちた。43名が負傷。クハ111-549は廃車になった。 無閉塞運転中における速度超過が原因である。何者かのいたずらと思われる踏切支障通報ボタンの操作で停止現示になったため、先行する67列車が停車していた。67列車に対する停止信号が、解除操作で進行に変わったことを、839Mの運転士は自列車に対するものと誤認した。さらに67列車の在線が、自列車の進路である本線でなく並行する側線に停車中のものと勘違いしたことにより、規定に反して次信号到達前に加速をした。 この事故を受けて、運輸省はJR各社に対応を求めた。JR東日本は無閉塞運転を廃止し、指令の許可を条件とする閉塞指示運転に改めた。北海道・四国も追随したが、九州など他の3社は運転方法に変化を持たせたのみで、本事故に類似した鹿児島線列車追突事故につながった。無閉塞運転による事故を参照。
※この「東海道線片浜列車追突事故」の解説は、「日本の鉄道事故 (1950年から1999年)」の解説の一部です。
「東海道線片浜列車追突事故」を含む「日本の鉄道事故 (1950年から1999年)」の記事については、「日本の鉄道事故 (1950年から1999年)」の概要を参照ください。
- 東海道線片浜列車追突事故のページへのリンク