東海道線救急隊員死傷事故
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 15:00 UTC 版)
「日本の鉄道事故 (2000年以降)」の記事における「東海道線救急隊員死傷事故」の解説
★2002年(平成14年)11月6日 19時45分頃(鉄道人身障害事故) 西日本旅客鉄道(JR西日本)の東海道本線(JR神戸線)塚本駅 - 尼崎駅間で、フェンスを乗り越え線路内で遊んでいて大阪発姫路行きの新快速にはねられた中学生を救助中の救急隊員2名が、後続の京都発鳥取行きの特急「スーパーはくと11号」にはねられ1名が死亡、1名が重傷となった事故である。 この原因として当時JR西日本に人身事故発生時の明確なマニュアルがなく、現場を監視していた同社社員と同社運転指令所との連携がうまくいかなかったため、運転指令所が現場の状況を正確に把握しないまま、運行再開を指示したことが原因の一つであるとされている。なお裁判では社員に関しては無罪、指令所員に対しては有罪判決が下されている。 後にJR福知山線脱線事故が発生した際、同社の運行管理体制のずさんさを指摘する例としてこの事故が報道などで再び取り上げられることにもなった。 この事故においてはきっかけとなった中学生の線路侵入による人身事故で運転抑止が長引くことによって、JR西日本が乗客からの苦情が殺到することを恐れていたことが指摘されている。なお、この事故以降、JR線人身事故時の警察による現場検証などによる運転抑止時間が、安全確保を理由に、それまでの平均20 - 30分から平均1時間以上を要するようになった。 現場付近には慰霊碑が設置されており、JR西日本の職員によって手入れがされている。 外部リンク:JR東海道線で救急隊員轢死 - 失敗知識データベース
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