東名高速道路 日本坂トンネル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 06:16 UTC 版)
「日本坂トンネル」の記事における「東名高速道路 日本坂トンネル」の解説
東名高速道路日本坂トンネルは、東名高速道路の静岡IC - 日本坂PA間にある。東名高速道路では最も長いトンネルである。また、日本坂トンネル火災事故により広く知られている。 全長2,378 m(旧トンネル・上り線左ルート)、2,371 m(旧下り線トンネル・上り線右ルート)、2,555 m(新トンネル・下り線)。 上り4車線(左ルート2車線・右ルート2車線) 下り3車線 開通時は上下ともに2車線ずつのトンネルだったが、静岡 - 焼津間は通勤利用などにより神奈川県内や名古屋市周辺と同等の交通量過多傾向となっており、トンネル付近を先頭とした渋滞が日常的に頻発し、休日には10 km以上の渋滞となり、大きなボトルネックとなっていた。これを緩和させるために拡幅工事を実施、1998年(平成10年)に現在の下りトンネルが開通し、これまでの下りトンネルを上り線に転用した。その結果、上り4車線、下り3車線の計7車線に拡大され、当トンネルを先頭とする渋滞はほぼ解消された。なお、行楽期の渋滞は静岡IC付近や大井川焼津藤枝SIC - 吉田IC間などに先頭が移動する事態を招いたが、2012年の新東名高速道路開通後はこちらも解消されつつある。新トンネル完成に伴い、上り線トンネルの照明も下り線にあわせてナトリウムランプから全面的に蛍光灯に付け替えられた(入口付近では蛍光灯とナトリウムランプを併用)。なお、火災事故(後述)の後にかけられたトンネル内の速度制限も緩和されており(70 km/h→80 km/h)、車線変更禁止も解除されている。トンネル内はハイウェイラジオのほか、トンネル内再送信としてNHKラジオ第1・第2(静岡局、東京局)、静岡放送(SBSラジオ)、TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送、NHK・FM(静岡)、K-mixの在静・在京AM各局と在静FM各局が受信できる。 開通時には旧下り線トンネルの静岡側の入口から60 mほど手前に小坂トンネル(長さ270 m)があったが、旧下り線トンネルを上りに転用する際にこのトンネルを接合させ、転用後は1本のトンネルとなっている。これは、現在の上りトンネルの長さ表示が旧トンネルの長さ表示より長くなっているところからわかる。旧トンネルは上りが2,010 m、下りが2,050 mだった。 長大トンネルでもあることと後述の事故が発生したことを踏まえ上下線ともにトンネル用信号機が設置されている。
※この「東名高速道路 日本坂トンネル」の解説は、「日本坂トンネル」の解説の一部です。
「東名高速道路 日本坂トンネル」を含む「日本坂トンネル」の記事については、「日本坂トンネル」の概要を参照ください。
- 東名高速道路 日本坂トンネルのページへのリンク