通勤利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/12 14:57 UTC 版)
「ニューヨーク市の交通」の記事における「通勤利用」の解説
ニューヨーク市で働く全ての労働者のうち、地下鉄を利用するのが41%、単独で自動車利用が24%、バス利用が12%、徒歩が10%、通勤電車が2%、相乗りで自動車利用が5%、タクシー利用が1%、自転車利用が0.6%、フェリー利用が0.2%となっている。ニューヨーク市内の54%の世帯は自動車を所有しておらず公共交通機関に依存している。 アメリカの大都市では車文化が一般的であるがニューヨーク市は公共交通機関が車に取って代わっている。特に地下鉄は選挙に出る政治家が地元の有権者と会う場所として重宝されているほか、路上ミュージシャンにとっても地下鉄施設内は多くの人が行き交うため魅力的な演奏場所となっている。毎週のようにクラシックやケイジャン、ブルーグラス、ジャズなど多数のジャンルに渡る音楽を100名以上の奏者達が、ニューヨーク・ミュージック・アンダーソン・プログラムの下でニューヨークシティ・トランジット・オーソリティが認可した150以上の公演を地下鉄施設内の数十の場所で行っている。 ニューヨーク市には370万人の労働者が雇用されており、そのうち56%はマンハッタン区で雇用されている。マンハッタン区で働いている人のうち30%がマンハッタンから、17%がクイーンズから、16%がブルックリンから、8%がブロンクスから、2.5%がスタテンアイランドから出勤している。また、ロングアイランドのナッソー郡からは4.5%、サフォーク郡からは2%、ウエストチェスター郡からは4%が通勤している。ニューヨーク州外からはニュージャージー州のバーゲン郡とハドソン郡から5%、コネチカット州フェアフィールド郡からごく僅かな人数が通勤している。逆にニューヨーク市内から市外への出勤はナッソー郡に3%、ウエストチェスター郡に1.5%、ハドソン郡に0.7%、バーゲン郡に0.6%、サフォーク郡に0.5%が通勤している。 ニューヨーカーは公共交通機関を利用して通勤時間帯に平均1時間27分を過ごす。また、このうち31%は毎日2時間以上乗車している。公共交通機関の停留所や駅での平均待ち時間は15分であるが、乗客の23%は平均20分待っている。公共交通機関に乗る人が1度の通勤で乗車する平均距離は9.5キロメートル(5.9マイル)である。
※この「通勤利用」の解説は、「ニューヨーク市の交通」の解説の一部です。
「通勤利用」を含む「ニューヨーク市の交通」の記事については、「ニューヨーク市の交通」の概要を参照ください。
- 通勤利用のページへのリンク