東京湾アクアライン値下げ経済効果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 07:19 UTC 版)
「木更津市」の記事における「東京湾アクアライン値下げ経済効果」の解説
2009年(平成21年)4月に千葉県知事に就任した森田健作の選挙公約に基づき、同年8月1日から千葉県側の負担をもとにETCによる通行料を普通車800円にする社会実験が開始された。千葉県商工労働部観光課が調査している『観光客の入込動向調査の報告(平成22年観光客の入込動向について)』によれば「平成22年(2010年)と実験開始前の平成20年(2008年)の観光入込客数を比較すると安房地域で+9.7%(+1,078人)、君津地域で+18.1%(+2,426人)増加した」と報告されており、東京湾アクアラインの値下げ効果があったという見解が示されている。2010年7月の「第57回九都県市首脳会議」および2010年6月の「平成22年度定例第一回(春)関東地方知事会議」それぞれの合意に基づき、内閣府、財務省、国土交通省に対して『東京湾アクアラインの料金に関する要望』が提出された。要望書では「実験開始以降のアクアライン交通量が1.5倍 - 2.0倍の増加が見られ、首都圏の人・物の動きが活発化し、経済活性化などの効果が出始めている。そのため、首都圏の高速道路の料金体制の見直し、特に平成23年(2011年)以降も国策としてアクアラインの料金引き下げを継続すること」を挙げている。 1998年(平成10年)千葉県およびUR都市機構による「金田地区土地区画整理事業(かずさアクアシティ)」が事業認可され、アクアライン着岸地である市北部の金田地区に、高速バスターミナル、商業、業務、流通、文化及びレジャーなどの施設や、多様なライフスタイルに対応した住宅地が調和した多機能複合型の都市として造成が進められた。2012年(平成24年)4月に大型ショッピングモールの三井アウトレットパーク 木更津が開業したのを皮切りに、ベイシア(2012年7月)、カインズホーム(2012年12月)、東京インテリア家具(2013年2月)、コストコ(2020年7月)と順次開業していった。また、市南西部の築地地区では2014年(平成26年)10月にはイオンモール木更津が開業し、市の商業中心地はJR木更津駅周辺から、東京湾アクアラインや館山自動車道へと接続する道路沿いのロードサイド型店舗へと変化している。
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