本願寺山科別院
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/03 06:01 UTC 版)
本願寺山科別院 | |
---|---|
![]() |
|
所在地 | 京都府京都市山科区東野狐藪町2番地 |
宗旨 | 浄土真宗 |
宗派 | 浄土真宗本願寺派 |
本尊 | 阿弥陀如来立像 |
創建年 | 1732年 |
正式名 | 本願寺山科別院 |
別称 | 山科西別院 |
公式サイト | 浄土真宗本願寺派本願寺山科別院 |
法人番号 | 2130005000468 ![]() |
本願寺山科別院(ほんがんじやましなべついん)は、京都府京都市山科区にある浄土真宗本願寺派の直属寺院。 住職は浄土真宗本願寺派門主が兼ねるが、別院輪番が置かれて実務を主管している。
歴史
この地には山科本願寺があり、本願寺教団の本山として機能していた。しかし、1532年(天文元年)8月、日蓮宗徒、比叡山僧徒が、六角定頼の兵とともに山科本願寺を襲撃する(天文法華の乱)。放火された山科本願寺は全焼し、本願寺は大坂御坊に寺基を移す(大坂本願寺)。その後およそ200年間再建されることなく、寺内町にあった蓮如廟も管理する寺院がなく、放置されていた。
- 1774年(安永3年)3月 - 現本堂建立。
- 1781年(天明元年) - 蓮如300回遠忌に際し、鐘楼・太鼓楼、茶所等を増築。
- 1823年(文政6年) - 本堂の南に蓮如堂が建立される。
- 1884年(明治17年)4月 - 西本願寺第21代明如により、蓮如堂を中宗堂と改称し、本山中宗堂代と定められる。以降蓮如の木像を中宗堂に安置することとなる。
- 1998年(平成10年) - 蓮如上人500回遠忌記念事業として、老朽化した本堂・御殿の修復、書院の新築が行われる。
- 2011年(平成23年) - 親鸞聖人750回大遠忌記念事業として、旧茶所跡に多目的会館を新築。
- 2015年(平成27年)11月6 - 7日 - 蓮如上人ご誕生600年記念法要。6日は専如門主親修[1]、7日は即如前門親修[2]。蓮如上人御絵伝を新調。
境内
- 本堂
- 中宗堂 - 中宗堂に安置されている蓮如の木像は、もとは西本願寺に安置されていたが、舞楽寺仏殿落慶の後、この木像を本山より移して報恩講が修行された。これを前例に、山科別院中宗会・報恩講には、この木像を西本願寺から別院に移すことが通例となっていた。1884年に明如により宗派の中宗堂とされてからは平時は別院中宗堂に安置されるようになる。2015年の蓮如上人ご生誕600年記念法要とそれ以降の中宗会に際しては一時的に隣の本堂に木像が移されている。
- 鐘楼
- 墓地 - 山科区東野中井ノ上町の飛び地境内に墓地がある。また、第九世実如、第十世証如の廟もある。山科区東野中井ノ上町。
- 円如廟 - 山科区小山大石山。墓地よりもはるかに東の山手にある。第九世実如の息子、第十世証如の父である円如の廟所。
行事
- 晨朝 - 毎日午前7時。
- 蓮如上人月忌法要 - 毎月14日。晨朝又は午後2時。
- 春秋彼岸会 - 春分の日・秋分の日午後2時
- 中宗会 - 4月13日(親修)、14日。
- 蓮如上人御祥月法要 - 5月14日午後2時。
- 永代経法要 - 6月28日午後2時。
- 盂蘭盆会 - 8月15日午後2時。
- 報恩講法要 - 10月13日・14日。
- 除夜の鐘 - 12月31日午後11時45分。
- 元旦会 - 1月1日午前8時。
アクセス
- 京都市営地下鉄東西線「東野駅」1番・2番出口から300m
脚注
- ^ “本願寺山科別院 蓮如上人ご生誕600年記念法要 行事アルバム”. www.yamashinabetsuin.jp. 2021年4月24日閲覧。
- ^ “本願寺山科別院 蓮如上人ご生誕600年記念法要 行事アルバム”. www.yamashinabetsuin.jp. 2021年4月24日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 本願寺山科別院のページへのリンク