末法思想との関係とは? わかりやすく解説

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末法思想との関係

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 23:01 UTC 版)

本地垂迹」の記事における「末法思想との関係」の解説

院政武士の台頭による政治流動化天災戦乱による社会の混乱背景として、末法の世実感とそこからの救済願望生まれた。そのため浄土信仰が盛んとなり、法然始め新し仏教諸宗派が登場したが、それは伝統的な神祇信仰変容再生促した。この終末意識には粟散辺土観も影響した仏教インド中心世界観では、末法の世日本の人間は堕落していて救済されがたく、正当な教化方法では救済できないとされる。そこで仏が仮に神の姿をとってこの辺土に現れ厳罰をもって人々教化し救済志向したというのが、本地垂迹説意図するところである。こうして神々は、共同体の神から個人救済する神へと変貌遂げた

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末法思想との関係

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 19:46 UTC 版)

大般涅槃経」の記事における「末法思想との関係」の解説

また『涅槃経』は、末法思想すすんで言及し教説展開している。末法思想は『大集経』の「我が法の中において闘諍言訟し白法隠没す」を根拠として『法華経』等の諸経に説かれる仏教衰退をあらわす下降史観であるが、一般的には仏教末法そのもの肯定したままの感がある。このことから「仏教ニヒリズムなので救いがない」と批判されることもある。 しかし『涅槃経』では末法簡潔に否定している。たとえば、四依品・菩薩品・月喩品などでは「是の大般涅槃経地中隠没するを以って正法の衰相といい、この経が没し終って諸の大乗経も滅没し、この経が誹謗された時は仏法久しくして滅す」とあり、先の大集経の「白法隠没」の経文とリンクさせている事が窺えるほか、『涅槃経』の隠没仏教衰退定めていることは注目すべき点である。また「正法滅し非法増長した悪世においても、再び是の大般涅槃経現れ大教下を与える」などと随所において、仏性及び仏法僧三宝の一体・常住不変大きなとして、最終的に末法方便説として定め否定している。 なお察するに、この展開は当初否定しつつあった闡提成仏最終的に認めたのと同じく仏教における段階的説法形式則し、その最終形表したもので、一切衆生を『涅槃経』によって救わん、という経典作者の意図をして大乗仏教究極目標徹底的に示した記述である。

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