木村一派
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 05:40 UTC 版)
「アウトレイジ ビヨンド」の記事における「木村一派」の解説
木村 演 - 中野英雄 元村瀬組若頭。後に木村組組長。 前作で大友組と抗争を行い刑務所送りとなった男で、顔にかつて大友に切りつけられた大きな傷跡が残っている。「獄中で大友を刺殺した」という噂が流れていたが、大友は一命を取り留めた上に上層部に逆らえなかったことで顔を傷付けてしまった罪悪感から木村を庇って犯人を明かさなかったために、刑期延長の罰を受けず、既に出所している。義侠心に厚く、当時の大友の立場も理解して互いに謝罪し和解した後は、兄貴分として慕うようになる。前作では惨めな場面が多かったのに対し、今作では子分の死に激情を湧かせたり、大友と花菱会幹部の中田の間の一触即発の状況下で自ら小指を食いちぎって詰め、収めるなど、漢気を見せる場面が多い。 大友よりひと足早く出所し、堅気としてバッティングセンターを経営し、かつての兄弟分(村瀬組組員)の遺児である嶋・小野を子分兼店員として面倒を見ていた。大友を抗争に引き込みたい片岡の策謀で、本当に復讐すべきだった相手は加藤だと教えられ、山王会と抗争をする意思を固める。一方で嶋・小野が大友を襲撃から守れなかった負い目から独断専行で石原の事務所に乗り込んで返り討ちに遭い、舟木たちに殺されるなどの悲劇にも見舞われる。花菱会とは若頭補佐の中田との旧交で交渉に挑むものの、花菱会側の思惑で破綻しかけたところを、自らの指を食いちぎってケジメをつけたことで場を収め、協力の約束を得る。大友と兄弟盃を交わした後は花菱会のヒットマンを率いて舟木と石原を殺害、加藤を引退に追い込んで復讐を完遂すると、正式に木村組として出発することを決める。大友とは花菱会から破門しろと圧力をかけられたことと大友自身がヤクザに戻る気にならなかった事で表向きは関係を絶つが、その後も連絡は取り合っていたようで、事務所には嶋・小野の遺影とともに大友と交わした兄弟盃が飾られていた。しかし、花菱会や片岡の思惑に翻弄されることとなり、最期は片岡が仕向けた加藤の元部下達に暗殺された。 嶋・小野 演 - 桐谷健太(嶋)、新井浩文(小野) 木村の子分。村瀬組組員の遺児である2人組の青年。木村が経営するバッティングセンターの店員として働いている。二人とも背中に刺青があり、嶋は拳銃を所持している。バッティングセンターで1000円程度で何時間も遊ぶ態度の悪い客に鉄拳制裁し金を取り上げてバッティングマシーンで遊んだり、食べかけのカレーライスを片付けようとしたウェイトレスを怒鳴りつけるなど少々荒っぽい行動や言動が目立つが、山王会関係者のような理不尽な暴力は振るわない。 木村の命令で大友の警護を任される。大友から何度も帰るように言われたが、木村の言いつけに従い周辺で待機していた。しかし、大友に突き放されたことや任務を甘く考えていたことが災いし、山王会の刺客によって大友は腹を撃たれてしまう。大友は彼らを責めなかったが、襲撃から守りきれなかった自責の念から、二人は加藤を暗殺しようと石原の事務所に向かったが、逆に舟木に拘束されて凄惨なリンチを受けて殺害され、遺体は頭に袋を被せられて鉄くず置場に放置された。 木村は彼らに厳しく接しつつも息子同然に可愛がっており、大友にとっても重傷の所を運び出してくれた命の恩人であった彼らの死は木村の復讐心を後押しすることになった。木村組設立後の事務所には、大友との兄弟盃と共に彼ら二人が笑顔で写った写真が飾られ、タバコが供えられていた。
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