朝鮮の族譜とは? わかりやすく解説

朝鮮の族譜

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/06/22 09:36 UTC 版)

族譜」の記事における「朝鮮の族譜」の解説

朝鮮半島族譜(ぞくふ、チョクポ)は中国の族譜を範としてつくられたもので、朝鮮においては15世紀までさかのぼることができる。 1403年つくられ水原白氏族譜現存最古族譜とされるが、この族譜序文しか残っていない。両班たちの間に宗族概念浸透し祖先祭祀相続制度定まっていく朝鮮王朝李氏朝鮮中期16世紀以降族譜編纂広く行われるようになった火事遭った場合最初に持ち出すのは族譜といわれたほど重要な地位占めようになった朝鮮親族集団には、姓と始祖本貫同じくする宗族集団があり、その中で有力な人物著名な学者政治家など)を派祖とする派と呼ばれるグループ分かれている。「族譜」には、2530年ごとに派ごとに編纂される「派譜」と、宗族全体収録した大同譜」がある。 伝統的な族譜は、宗族男性構成員について、生没年月日経歴配偶者などが記載される配偶者は姓と本貫のみの記載であり、女子には本人の名が載せられずに夫と子の姓名本貫記される族譜は、近代戸籍制度とは異な原理による編纂物であり、族譜載せられる名と戸籍上の名が異なることもある。 韓洪九によると、朝鮮の族譜のうち数えて40パーセントから50パーセント姓氏帰化人姓氏である。同じく金光林によると、朝鮮の姓氏の半分外国人起源であり、大半中国人起源に持つ。 岸本美緒宮嶋博史によると、朝鮮一族には、中国から帰化した帰化族が相当存在しており、代表的なものでは慶州偰氏延安李氏南陽洪氏海州呉氏安東張氏豊川任氏咸従魚氏居昌愼氏原州邊氏などであり、なかでも延安李氏南陽洪氏豊川任氏は、李氏朝鮮時代屈指の名家であり、これらの帰化族の朝鮮への移民時期は、伝承的な性格場合と、移民時期移民者が明確な場合とに分類でき、特に宋・元時代なかでも元から支配されていた時代移民しているが、しかし李氏朝鮮時代には見られなくなり高麗時代までは移民容易に受け入れていた極めて弛緩した社会であったという。 詳細は「朝鮮の外来帰化氏族」を参照

※この「朝鮮の族譜」の解説は、「族譜」の解説の一部です。
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