部分群の指数
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数学、とくに群論において、群 G における部分群 H の指数 (index) は G における H の「相対的な大きさ」である。同じことだが、G を埋め尽くす H の「コピー」(剰余類) の個数である。例えば、H が G において指数 2 をもてば、直感的には G の元の「半分」は H の元である。H の G における指数は通常 |G : H| あるいは [G : H] あるいは (G:H) で表記される。
- 1 部分群の指数とは
- 2 部分群の指数の概要
- 3 性質
- 4 例
- 5 無限指数
- 6 関連項目
有限指数
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無限群 G は有限指数の部分群 H をもつかもしれない(例えば整数全体の群において偶数全体の部分群)。そのような部分群はつねにまた有限指数の(G の)正規部分群 N を含む。実は、H が指数 n をもてば、N の指数は n! のある因子としてとることができる。実際、N はG から H の左(または右)剰余類の置換群への自然な準同型の核にとることができる。 特別な場合 n = 2 は指数 2 の部分群は正規部分群であるという一般的な結果を与える、なぜならば正規群(上の N)は指数 2 をもたなければならずそれゆえもとの部分群と同一でなければならない。より一般に、(G が有限であれば)p を G の位数の最小素因子として指数 p の部分群は必ず正規である、なぜならば N の指数は p! を割り切るので他の素因数をもたないから p に等しくなければならない。 指数が最小素数 p の部分群は正規であるという結果の別証明や、素数指数の部分群の他の性質は (Lam 2004) において与えられる。
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