有害物質・微生物の漏出事故
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 16:24 UTC 版)
「事故の一覧」の記事における「有害物質・微生物の漏出事故」の解説
化学工場や保管所などから有害物質や有害微生物が漏れ出し、周囲に被害を与える事故。 「原子力事故」および「バイオハザード」も参照 1976年7月10日 - セベソ事故。イタリアのロンバルディア州モンツァ・エ・ブリアンツァ県セーヴェゾの農薬工場で爆発が発生。ダイオキシンが飛散し周辺住民や家畜が被曝。 1978年8月 - イギリスのイングランドウェスト・ミッドランズバーミンガムにあるバーミンガム大学で天然痘ウイルスが漏洩。大学職員のジャネット・パーカーが天然痘に罹患し死亡(天然痘による世界最後の死者)。 1979年 - ロシアのスヴェルドロフスク州スヴェルドロフスク(現・エカテリンブルク)の生物兵器研究所において、炭疽菌の流出事故が発生。詳細は「炭疽菌#生物兵器に関連するとされる事件」の「スヴェルドロフスクの研究所事故」を参照。 1984年12月3日 - ボパール化学工場事故。インドのマディヤ・プラデーシュ州ボーパールの化学工場からイソシアン酸メチルが流出し、数か月以内に3,500人以上、最終的には1万5,000人から2万5,000人が死亡したともされる。 1987年9月 - ゴイアニア被曝事故。ブラジルのゴイアス州ゴイアニアで廃病院に放置されていた放射線治療用機器から放射線源が盗み出され、放射線源と気づかれないまま解体業者に引き渡され放射性物質が漏出。同年12月までに249人が汚染され、20人が入院治療を要し、4人が死亡した。 2012年9月27日 - 亀尾フッ化水素酸漏出事故。韓国の慶尚北道亀尾市の化学工場からフッ化水素酸が漏出。5人が死亡、消防隊員・周辺住民合わせて4,000人あまりが診察または治療を受けた。また、農地や家畜への被害のほか、500台以上の自動車の腐食が報告された。
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