普通話の成立と普及とは? わかりやすく解説

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普通話の成立と普及

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/10 08:48 UTC 版)

標準中国語」の記事における「普通話の成立と普及」の解説

中国では文章語古代より統一されていたが、口語各地方ごとに異なり同じく漢字発音各方言ごとに異なっていた。「同文異音」と呼ばれるこの状況古代からの課題であり、幾たびか是正試みられてきたものの、本格的に共通語樹立試みられようになったのは清末以降のことである。 清国末から中華民国初期20世紀初頭)に教育のために言語統一案が検討され清国で一旦は決定されたが、1911年10月発生した辛亥革命武昌起義より中止となる。しかし中華民国政府この方針を継承し発展させ、1920年代には現在の普通話と非常に近い國語確立された。中華人民共和国成立後國語普通話改称され1955年以降から公的な統一言語化動きとなり、翌年新たな簡略化した漢字表記簡体字)を公表。同政策教育機関中国人民解放軍など軍隊導入推奨され文化大革命期には一時普及停滞したものの、文革終焉とともにふたたび積極的な普及策がとられるようになり、1982年11月に公式に普通話普及中華人民共和国憲法19条において規定された。 普通話制定以来、特に普通話との差異大き南方諸方地域そもそも中国語系の言語使用していない少数民族地域において、普通話積極的に普及図られてきた。少数民族地域においては建国当初諸民族言語における文字の創成とそれによる教育規定され普通話教育規定はなかったものが、1980年代以降民族言語の他に中国語普通話)の教育義務付けられるようになった南方諸方地域、とくに普通話との差異大き閩語を主に使用する福建省粤語を主に使用する広東省などでは両省政府によって普通話普及重視された。こうした普及政策や、なによりもテレビなどマスメディアでは主に普通話使用されることなどから各地普通話普及進み上記福建省でも普及度1996年時点でかなり高くなっている。それに対し経済力高くマスメディア独自のもの持っている広東省での普通話普及率福建省比べ1996年時点ではやや低くなっていた。

※この「普通話の成立と普及」の解説は、「標準中国語」の解説の一部です。
「普通話の成立と普及」を含む「標準中国語」の記事については、「標準中国語」の概要を参照ください。

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