春日大社を中心にしてとは? わかりやすく解説

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春日大社を中心にして

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 09:30 UTC 版)

祭祀 (神道)」の記事における「春日大社を中心にして」の解説

春日大社例祭である春日祭は、始まり849年嘉祥2年)とされ、神と人との仲を取りもった中臣氏氏神を祭る、古代祭祀方法伝えているといわれる事前に山のを切り、神職者の祓式を行い御酒が行われる。 春日祭当日には、多く神社見られなくなった御戸開ノ儀(みとびらきのぎ)から始まり黒米飯(玄米)や御魚御精進野菜)、御菓子唐菓子)など、調理されたことを意味する熟饌(じゅくせん)を供え祝詞奏上し神宝を飾る。春日祭ではこの御戸開について克明に記録されており、特に神饌について「かなりやかましい」ということである。従来調理した神饌が本来であった明治維新の際に大部分神社において廃れたのである御戸開は、伊勢神宮では神嘗祭かんなめさい)にしか行わず、口伝のあった神社もあり古く殿内に入るということから重要視されており、石清水祭でも祝詞奏上し拍手を行う。 次に祓戸社の前で中臣祓なかとみのはらえ)を受けるが、ここでも調理した神饌お供えし、諸々執り行った後に散米をするが、これも現今では見られない祭式左右中と行う。伊勢神宮では祓戸神へのお供としては千切散米が行われる。大麻おおぬさ祓串)の使い方異なり現今では音を立てて振るが、春日大社では撫でるように行われる春日祭祭祀中心部では、『延喜式』の儀式作法通りであり、宮司お供えされた御御饌(みたなしんせん)の上柏の葉蓋を開け神酒を酌ぎ、共進する。天皇からの御幣物ごへいもつ)が奉納され勅使天皇からの言葉である御祭文奏上するが、この紙は春日大社では黄色伊勢神宮では縹色はなだいろ)、加茂神社紅梅色などの定めがある。(麻紙参照賀茂神社でも、祓い行い神饌供え祝詞奏上し大枠は同じである。神にお供えするために奉納される品々は、加茂神社次第書では青和幣(あおにぎて)白和幣(しろにぎて)と書かれており、『日本書紀』では「ぬさ」、「みてぐら」、古くは「にぎたえ」とも呼ばれ、絹、麻、木綿などである。

※この「春日大社を中心にして」の解説は、「祭祀 (神道)」の解説の一部です。
「春日大社を中心にして」を含む「祭祀 (神道)」の記事については、「祭祀 (神道)」の概要を参照ください。

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