春日大社・興福寺の鹿
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/05 00:08 UTC 版)
詳細は「奈良の鹿」を参照 神の使いである神鹿(しんろく)として最も有名なのは奈良の春日大社・興福寺のシカである。春日大社の縁起によれば神鹿の由来は、主祭神である武甕槌命が元々の本拠である鹿嶋より春日大社のある三笠山に遷座した際に乗っていた白鹿が繁殖したものと伝えている。江戸時代まで神鹿殺しは重罪であり、犯人は死刑となった。現代においても交通事故など事故によるものを除いては、条例等で刑罰の対象となる。 上方落語の『鹿政談』は正にこの史実を元にした噺である。オカラ(卯の花)を食べに来た春日大社のシカを犬と誤って殺してしまった豆腐屋に対し、奉行はシカの死体を「あくまで角が生えているように見え、身体には鹿模様のある犬である」と言い張り、無罪放免にしたという筋書きである。 現在[いつ?]、春日大社周辺に生息する「奈良のシカ」は天然記念物として保護されている。 神社・仏閣の境内や庭園などで灯明用や常夜灯として用いられる灯籠(とうろう)のうち奈良県奈良市春日野町にある春日大社に献納された数多くの灯籠を総称して春日灯籠と呼ぶが、灯明を据える六角形の火袋(ひぶくろ)の部分に神鹿が浮彫りにされ笠の角部分に蕨手と呼ばれる巻き型のある石灯籠の型をとくに春日灯籠と呼ぶ。
※この「春日大社・興福寺の鹿」の解説は、「ニホンジカ」の解説の一部です。
「春日大社・興福寺の鹿」を含む「ニホンジカ」の記事については、「ニホンジカ」の概要を参照ください。
- 春日大社・興福寺の鹿のページへのリンク