昇降格制
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「プリメーラ・ディビシオン (アルゼンチン)」の記事における「昇降格制」の解説
1981年シーズンには人気クラブのCAサン・ロレンソ・デ・アルマグロが降格し、1983年シーズンにはやはり人気クラブのCAリーベル・プレートが降格しそうになったため、1983年に昇降格に対する平均獲得勝ち点率(総勝点を総試合数で割った値)制度が導入された。1983年シーズンのリーベルは19クラブ中18位に終わっており、もし旧制度が続いていたら降格が決定していた。この方式で降格した初めてのクラブはラシン・クルブとCAヌエバ・チカゴ(スペイン語版)だった。なお、1984年シーズンにはボカ・ジュニアーズも下位に低迷しているため、平均獲得勝ち点率制度が導入された背景にはビッグクラブの降格可能性を減らす目的があるという疑いをもった見方もある。(その後、リーベル・プレートは、2010-11シーズンに年間通算6位の成績を収めながら、直前の2シーズンが15位と低迷していたこともあり、昇降格プレーオフに出場し敗退したため、チーム初の降格を喫することとなった。) 1998-99シーズンまでは、過去3シーズンの平均獲得勝ち点率下位2クラブが自動的に降格し、昇降格プレーオフなどは行なわれなかった。1999-2000シーズンから2011-12シーズンまでは、過去3シーズンの平均獲得勝ち点率下位2クラブが自動的に降格し、それに続く下位2クラブも昇降格プレーオフへの出場を余儀なくされた。プリメーラB・ナシオナルの上位クラブと2レグ制の昇降格プレーオフを戦い、それに勝利すれば残留が決定した。プリメーラB・ナシオナルからは上位2クラブが自動的に昇格し、それに続く2クラブが昇降格プレーオフに出場した。昇格してから3シーズンに満たないクラブでも、降格判定には昇格後の平均獲得勝ち点率が適用されるため、昇格後1シーズンもしくは2シーズンで降格することもあり得た。2012-13シーズンからは昇降格プレーオフが行なわれず、過去3シーズンの平均獲得勝ち点率下位3クラブが自動的に降格する。 (例)2011-12シーズン終了後の平均獲得勝ち点率順位クラブ09-10勝ち点10-11勝ち点11-12勝ち点合計勝ち点合計試合数平均勝ち点備考1 ベレス・サルスフィエルド 61 82 64 207 114 1.816 2 エストゥディアンテス 71 69 50 190 114 1.667 3 ラヌース 60 63 55 178 114 1.561 4 ボカ・ジュニアーズ 47 53 76 176 114 1.544 5 アルヘンティノス 73 54 49 176 114 1.544 6 アルセナル 46 57 62 165 114 1.447 7 ベルグラーノ — — 55 55 38 1.447 8 コロン 55 47 60 162 114 1.421 9 ニューウェルズ 69 42 48 159 114 1.395 10 インデペンディエンテ 68 43 47 158 114 1.386 11 オール・ボーイズ — 51 54 105 76 1.382 12 ゴドイ・クルス 53 63 38 154 114 1.351 13 ウニオン — — 50 50 38 1.316 14 アトレティコ・ラファエラ — — 50 50 38 1.316 15 ラシン・クルブ 46 52 50 148 114 1.298 16 ティグレ 32 50 63 145 114 1.272 17 サン・マルティン(SJ) — — 48 48 38 1.263 昇降格プレーオフ出場 18 サン・ロレンソ 52 47 44 143 114 1.254 19 バンフィエルド 73 47 22 142 114 1.246 自動降格 20 オリンポ — 48 29 77 76 1.013 (例)2011-12シーズン終了後の昇降格プレーオフ#1部クラブスコア2部クラブ備考プレーオフ1 サン・マルティン (SJ)(17位) 0-0 ロサリオ・セントラル(4位) サン・マルティン (SJ)が残留決定 0-0, 0-0 プレーオフ2 サン・ロレンソ(18位) 3-1 インスティテュート(3位) サン・ロレンソが残留決定 2-0, 1-1
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