旧有備館とは? わかりやすく解説

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有備館

(旧有備館 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/17 01:04 UTC 版)

  1. 陸奥国仙台藩の一門家臣である岩出山城主家伊達氏の学問所。本項にて解説。
  2. 長州藩天保年間に明倫館とは別に江戸藩邸に建設した藩校。

有備館と庭園(2016年4月撮影)
旧有備館、および、庭園

有備館(ゆうびかん)は、江戸時代日本にあった教育施設陸奥国玉造郡岩出山本郷(現在の宮城県大崎市)に置かれた仙台藩学問所寺子屋)。仙台藩(宮城県)における、後の小学校教育の祖となった学校であるが、直系・傍系を問わず、系譜を現在まで受け継いでいる学校は無い。後述の通り、建物自体は1633年に建築されたものであり、建物の歴史だけで言えば小学校相当の教育を行なった学校における日本最古の建物ということになる。

茅葺き書院造の建物が現存し、日本最古の学問所建築である[1]庭園とともに「旧有備館および庭園」の名称で国の史跡および名勝に指定されている[1]

沿革

有備館と庭園(2008年10月撮影)
東日本大震災で倒壊した有備館主屋
(2011年06月撮影)

所在地

有備館の所在地名の変遷は以下のとおり。


交通アクセス

鉄道
自動車

案内

  • 開館時間:午前9時〜午後5時(最終入館午後4時30分)[3]
  • 休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日〜1月3日)
  • 入館料:大人300円、高校生200円、小中学生150円、団体2割引き(20人以上)[3]

近隣の名所・旧跡等

  • 岩出山
    • 中鉢美術館(刀剣美術館):日本刀の源流が、東北地方であったことを突き止めた研究家・中鉢弘氏が、私費を投じて建設した、刀剣史を学べる貴重な展示館。また、日本で、正宗を常時展示している美術館は、この他に一箇所しかない。
    • 岩出山城伊達氏岩出山伊達氏)居城。
    • 伊達家霊廟(岩出山伊達家霊廟)址:岩出山伊達氏の墓地がある。霊廟1876年(明治9年)の大火によって焼失し、現在は歴代当主の墓石群が残る。
  • 大堰(内川):有備館沿いを流れる疏水で、2006年(平成18年)、「疏水百選」(農林水産省)の一つに選定されている[5]

脚注

  1. ^ 大崎市の震度6弱
  2. ^ 大崎市の震度は6強5強
  3. ^ 大崎市災害情報”. (公式ウェブサイト). 大崎市 (2011年). 2011年4月5日閲覧。

出典

関連項目

外部リンク

座標: 北緯38度39分27秒 東経140度51分49秒 / 北緯38.65750度 東経140.86361度 / 38.65750; 140.86361




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