日本語詞について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 04:47 UTC 版)
「COVERS (RCサクセションのアルバム)」の記事における「日本語詞について」の解説
内容については1986年に忌野の1枚目のソロ・アルバム『RAZOR SHARP』のレコーディングでイアン・デューリー&ザ・ブロックヘッズと出会い、彼らをはじめ英国のミュージシャンが政治や社会情勢に対してダイレクトなメッセージを歌う姿勢に刺激を受け、忌野自身も育ての母から生みの母の戦争体験を知らされたことが重なって決まったものだった。 忌野は1987年にコンサートなどでボブ・ディランの「風に吹かれて」を日本語で歌っている。また、それを気に入ったレコード会社の宣伝部の主任に洋楽を日本語でカバーしたテープを自宅で録音して送っていた。入っていた曲はこのアルバムでカバーされた曲であり、このテープがきっかけで『COVERS』の構想へと発展した。 忌野は「ラヴ・ミー・テンダー」の訳詞について「チャボ(仲井戸麗市)にはブラックな感じで受けていた」と述懐している。実際仲井戸は後述のラストデイズ「忌野清志郎×太田光」で「RCサクセションとしても戸惑った」と当時を振り返る発言をしている。もっとも、忌野は以前から原発に対する問題意識は持っており、RCの前作『MARVY』に、核問題を隠喩した「SHELTER OF LOVE(ツル・ツル)」という曲を収録している。 また、全部の曲が時事ネタ・プロテストソングではなく、原曲のイメージを大事にしたものから、言葉遊びそのものの「バラバラ」まで、バラエティに富んだ内容となっており、当初本人たちは「素直に楽しめる面白い作品になった」と感じていたという。 「シークレット・エージェント・マン」は、金賢姫と大韓航空機爆破事件をテーマにした、ある意味「ラヴ・ミー・テンダー」や「サマータイム・ブルース」以上に危ない日本語詞である。(同曲中には、金賢姫の記者会見での本物の音声が使用されているが、この件に関しては事前に外務省の了承を得ている。) ちなみに、三浦友和は「ドック・オブ・ザ・ベイ」の訳詞を勝手に考えてきたが採用されなかった。
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