日本文化に対する姿勢
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/03 14:17 UTC 版)
大韓民国では、歴史的に日本に植民地支配を受けたという国民感情から、戦後から日本大衆文化の流入制限政策が行われてきた。日本の大衆文化は流入制限されていたが、実際は、海賊版、衛星テレビ、インターネットなどを通じて韓国に流入しており、法令自体が堅固なものではなく、また「日本の大衆文化が禁止されているからこそ、私たちはより憧れを抱くようになった」という韓国人の意見もある。また、日本風の文化には、倭色というレッテルが貼られ、非難されたり禁止されたりされた。小説・映画などで反日作品も作られている。1990年代後半からは段階的に流入制限が緩和されているが、まだ完全に規制が撤廃された訳ではない。 歴史問題で反感がある一方で、大衆文化レベルでの親日度は高く、近年は日本のアイドルや漫画・アニメなども大きな人気を博し、日本語のまま販売されているものもある。また日本文化の模倣も多く、トンチャモン(ドラえもん)、テコンV(マジンガーZ)などがある。また日本での発売後に、韓国でコピー商品がベンチマーキング商法と称して出回り正当化されることがある。セウカン(かっぱえびせん)、ペペロ(ポッキー)、マイチュウ(ハイチュウ)、カンチョ(パックンチョ)などは、先述の制限政策が行われていた時期に作られ日本のオリジナルが韓国に入ってこなかったため、一般の韓国人はそれらが日本オリジナル品からの無断コピー商品である事を知らず、逆に日本のオリジナル品が「韓国商品のコピー品だ」と勘違いしている場合が多い。日本のオリジナル品が「韓国商品のコピー品だ」と勘違いしている韓国人が多いため、日本のポップカルチャーの流入を認めた場合、韓国のエンターテインメント産業が圧倒されてしまうと危惧する意見もあり、韓国人アニメ監督のカン・シンギルは「日本のポップカルチャーからは、ハリウッド映画や西洋文化にはないキムチの匂いがする」「韓国と日本の文化の競争は、子供と大人の戦いのようなものです」と述べている。また、「自分たちに自信が持てるようになるまでは、文化の解禁を望んでいない。韓国の若者が、日本文化を自分たちのものだと勘違いすることがあるからです」という意見もある。 「韓国の知的財産権問題」も参照 逆に、様々な日本の文化の起源が朝鮮半島にあるとする「韓国起源説」、日本語の単語の起源が韓国語にあるとする韓国語語源説も一部で語られるが、韓国で一般に知られているわけではない。[要出典]
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