日本文化とススキとは? わかりやすく解説

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日本文化とススキ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 02:46 UTC 版)

ススキ」の記事における「日本文化とススキ」の解説

季節俳句では、「すすき(・薄)」は秋の季語旧暦8月15日十五夜月見には、ハギとともにススキを飾ることが多い。 花札では8月絵柄として、「芒に月」、「芒に雁」、カス2枚描かれる尾花/尾花栗毛日本語では、ススキの穂は、それを動物の尾に見立てて尾花(おばな)と呼ぶことがあり、ススキ自体そのように呼ばれることがある。この「尾花」はススキおよびススキの穂を意味する古名であり、奈良時代初期歌人山上憶良『万葉集』(巻八 1538)にて「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また 藤袴 朝顔の花」と詠んだように、古来秋の七草一つ数えられている。 馬の毛色尾花栗毛おばなくりげ)というのは、栗毛馬や栃栗毛馬であることに加えて鬣(たてがみ)や尾の長毛白色のものを指す。この白毛遠目には金色輝いて見えるため、その特徴を秋のススキの穂になぞらえて呼ばれたのである枯れ尾花/枯尾花枯れすすき枯薄、花も穂も枯れたススキ)には枯れ尾花/枯尾花かれおばな)という呼称古名)もあり、現代でも「幽霊の正体見たり枯尾花」という諺はよく知られている。これは江戸時代中期国学者俳人横井也有俳文集『鶉衣』の中で「一年松木淡々己れ高ぶり 人を慢(あなど)ると伝へ聞き 初め対面し化物ばけもの)の正躰見た枯れ尾花 其(そ)の誠心なること大概この類なり」と述べたうちの「化物の正躰見た枯尾花」が世に広まりつつ変化したのであるが、これは「疑心暗鬼陥った心境下では風になびく枯れ尾花のような何でもないものも怪しげ思え幽霊のようなただならないものと見間違えてしまう」ということから、「恐怖心猜疑心があると、何でもないものでも、怖ろしげなもの、怪しげなものに思えてしまう」ということ意味する譬えとなっている。さらには、やはりススキの穂にまつわる類義語として「落武者薄の穂にも怖(お)ず」 (cf. wikt) があるが、こちらは「落武者は捕まることを警戒し怯えているためススキの穂にも恐怖するということから転じて先の諺と同じ意味で用いられる江戸時代中期俳人与謝蕪村は「狐火燃えつくばかり 枯尾花」と詠んでいるが、こちらは、夜の野原にて風に揺らめく枯尾花情景を、怪しく燃え盛るこの世ものなら狐火譬え俳句である。 沖縄地方には、ススキを環のように結んで魔除けとする風習がある。 花言葉活力」「心が通じる」[要出典]

※この「日本文化とススキ」の解説は、「ススキ」の解説の一部です。
「日本文化とススキ」を含む「ススキ」の記事については、「ススキ」の概要を参照ください。

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