日本の皇室行事とボンボニエール
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「ボンボニエール」の記事における「日本の皇室行事とボンボニエール」の解説
画像提供依頼:皇室から下賜されたボンボニエールの画像提供をお願いします。(2016年10月) 近代以後の日本の宮中晩餐会では、金平糖を納め、細工を施されたボンボニエールが記念品として配布されるのが慣わしとなった。松平乘昌によれば、日本の「ボンボニエール」は「名称本来のボンボンの菓子器とされているものの実体とはかなりかけ離れ」た独自の存在となった。 日本には伝統的に慶事の引出物としての菓子器が存在した。明治以降に西洋の要素が取り入れられ「ボンボニエール」と称されるようになったが、宮中行事の中に定着する過程ははっきりしない。明治27年(1894年)の大婚25年晩餐会(明治天皇と昭憲皇太后の銀婚式)に引出物として鶴亀の銀菓子器が登場したのが記録に残るが、「ボンボニエール」という名では呼ばれていない。昭和3年(1928年)の昭和天皇即位大礼の宴会に際しては公式記録に「ボンボニエール」が配布されたことが記載されており、この間に役割と名称が定着したと見られる。 素材は銀が多いが、漆工、陶磁器なども見られ、これに金や螺鈿、また七宝などで装飾され、繊細な細工がほどこされた。デザインは配布ごとに新たに作られる場合と、作り置きされたものを配布する場合とがあった。 鶴亀など伝統的な瑞祥文様や、大礼時の威儀鉾・大太鼓など、慶事に応じた古典に基づいた意匠が多い。2014年に行われた典子女王の結婚式では、彼女のお印である蘭と、相手の千家国麿家の家紋をあしらった陶磁器製のボンボニエールが贈られた。 三の丸尚蔵館では第77回展覧会(2017年7月15日 - 9月10日)として「皇室とボンボニエール-その歴史をたどる」を開催した。
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