日本の校庭
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 19:49 UTC 版)
第二次世界大戦後の日本においては、学校(小学校、中学校、高等学校など)の、一般的には屋外運動場として設置されている学校施設を指す。運動場および屋外運動場は、明治初期から第二次世界大戦中までの時代には体操場および屋外体操場と呼ばれていた。なお、幼稚園や保育所(保育園)の園庭(えんてい)と俗称される運動施設も学校の運動施設としての校庭とほぼ同じ機能を有する。 1905年(明治38年)に学校園の設置奨励が発出されて以降、学習指導要領や屋外環境整備指針などで校庭施設の内容に関する整備が進められてきた。例えば日本の典型的な小学校の校庭では、中央に運動場があり、周辺部に樹木、遊具、砂場などがあり、さらに付属の施設として屋外プール、学級農園、鑑賞池、飼育小屋などが設置されている。これらの校庭施設が各学校で標準的に整備されている国はほぼないといわれている。 運動場は屋外で行う体育や運動会のほか、朝会などの用にも供される。そのため、朝礼台を設置している学校も多い。また、昼休みには児童・生徒の遊び場として使用することもある。地面は砂もしくは土であることが多いが、都市部の学校にあってはウォークトップの塗装がなされ、その場合あらかじめ各種競技に必要なライン(線)が引かれていることもある。 1990年代以降は学校ビオトープ、エコスクール、運動場の芝生化など校庭も含めた環境緑化の動きがある。はだし教育の学校では運動場に出る時などに子供の裸足での運動を問題なくさせるため石や危険物を拾う作業をして管理している。 学校と地域の連帯を強調する声が高まる中で、校庭は、地域の運動会や防災訓練などにも利用され、休日には校庭開放を行う所も増えている。地区の防災拠点としての役割を担うことも少なくない。学校によっては、その一角に校区市民館、公民館が建てられている所もある。
※この「日本の校庭」の解説は、「校庭」の解説の一部です。
「日本の校庭」を含む「校庭」の記事については、「校庭」の概要を参照ください。
- 日本の校庭のページへのリンク