日本の実例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 11:20 UTC 版)
日本では、衛星放送で放送される番組やチャンネルの一部に、20歳・18歳・15歳・12歳等のレイティングが設定されているものがある。20歳のもの(スカパー!では「成人向け番組」と呼ぶ)を視聴するためには身分証明書による、年齢確認が必要である。「視聴年齢制限」の場合、チューナーの設定で、設定した年齢の番組では暗証番号を入力しないと視聴できないよう制限できる。 また、漫画にもレイティングが設けられている地域が日本以外にもある。日本で設定されておらず、全年齢が買える漫画でも暴力や性描写などの表現に引っかかりMature(日本の成人向け相当)指定された物もある(少女漫画でも『快感♥フレーズ』などがそれに該当する)。そのため、日本の原作者の承認を得た上で、現地出版社で自主的に修正される例もある。 テレビ放送作品においては、日本では子供番組扱いの仮面ライダー龍騎をアメリカでリメイクしたKAMEN RIDER DRAGON KNIGHTは、アメリカの放送規定では視聴年齢に制限がでてしまうため、一部を変更する(倒されても死んではいないと明確に描写したり、実弾を発射していた銃がビームを出すアニメーション的な銃に変更)など対策を取る例もある。また遊戯王シリーズはアメリカでは全年齢向けに指定されているため、アメリカの倫理規定に合わせるため作中でキャラクターが死んでしまうシーンは「Shadow Realm(闇の世界)」に送られると言うことになっている。ほか出血シーンや子供にとって性的過ぎる場面は映像を修正・カットしたうえで放送された。似たような例は他国でもあり、年齢制限指定を避けるために、不適切なシーンを自主的にカット、修正する場合がある。例えば『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』は南米で放送された際、暗示的なベッドシーン・骨が砕ける・人が燃えるなどの過激なシーンがカットされて放送された。(その他の海外の規制についてはアニメ#日本国外の規制等の事例も参照) コンピュータゲームにおけるコンピュータエンターテインメントレーティング機構(CERO)の例を見ると、現在のところ加入は義務としていないために一部のPCゲームメーカーは加入しておらず、ESRBのような機能を完全に果たしていない。ものづくり国家のコンセプト等から、経済産業省により、日本版ESRBを意識した映像コンテンツ倫理連絡会議設立のための準備を始めている。
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