新幹線リレー号への投入と165系の置き換え
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「国鉄185系電車」の記事における「新幹線リレー号への投入と165系の置き換え」の解説
高崎線で運用されていた165系を置き換えるため、1981年末から185系を63両製造することになった。この時の車両は、置き換えの対象となる165系の運用を考慮して耐寒耐雪装備や横軽対策が施され、200番台として区分された。200番台は新前橋電車区に配置され、1982年3月10日から165系の運用に投入を開始し、急行「あかぎ」で運用を開始、増備とともに急行「ゆけむり」「草津」「軽井沢」や普通列車で運用された。この年の8月16日に特急「白根」4号・5号に200番台が運用されたが、これが200番台で初の特急運用となった。 国鉄は東北・上越新幹線の建設を進めていたが、上野から大宮までの区間において用地買収が難航したため、「1982年春に大宮を起点とする暫定開業」を1980年12月に決定していた。この暫定開業時に上野と大宮の間で新幹線連絡専用列車を運行することとなり、この連絡列車にも185系を運用することとしたため200番台は49両が追加製造された。会計検査院は「東北新幹線が東京まで乗り入れた場合は185系は余剰となる」と反対したが、「新幹線接続という一体感」のある新車による輸送サービスは最低限必要で新幹線開通後の185系は近距離特急に使用する予定、と説明して会計検査院の理解に半年を要した。1982年6月23日の東北新幹線開業と同時に185系200番台を使用した「新幹線リレー号」の運行が開始され、「やまびこ」4往復と「あおば」6往復が設定されて各列車に接続する運行体制であった。 同年11月15日の上越新幹線開業から新幹線リレー号は28往復に増発され、同時に特急「谷川」・「白根」・「あかぎ」や一部の普通列車にも運用が開始された。普通列車では、信越本線高崎 - 軽井沢・中軽井沢間の普通運用に投入されて碓氷峠を越えたことが特筆される。この冬期に特急「谷川」が石打まで延長運転され、スキー客向けの臨時特急「新雪」にも185系200番台が運用された。1983年(昭和58年)夏期に特急「そよかぜ」のうち51号・52号が185系200番台で運用された。
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