新富士火山の活動とは? わかりやすく解説

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新富士火山の活動

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 12:23 UTC 版)

富士山の噴火史」の記事における「新富士火山の活動」の解説

新富士火山の噴火では、溶岩流火砕流スコリア火山灰山体崩壊側火山噴火などの諸現象発生しており、「噴火デパート」と呼ばれている。大別する山頂噴火では爆発的な噴火成り山腹割れ目噴火では溶岩流噴出させるまた、岩屑なだれ山体崩壊火山泥流生じている。 新富士火山旧期 (富士宮期) 紀元前1万5000年頃から紀元前6000年頃まで 山頂噴火山腹噴火断続的に大量玄武岩溶岩噴出流動性良く遠くまで流れ傾向がある。この時期噴火した溶岩最大40kmも流れており、南側流下した溶岩駿河湾達している。 紀元前9700年頃(約11,700年前)、三島溶岩流紀元前6500年頃(約8,500年前)、山梨県大月市まで流れた猿橋溶岩紀元前6000年頃(約8,000年前)、馬伏川岩屑なだれ新富士火山旧期 (須走-a期) 紀元前6000年頃から紀元前3600年頃まで 富士黒土層を形成須走-a期は活動低調であった考えられており、富士宮以前古期富士火山須走-a期以降新期富士火山とする考えもある。 新富士火山中期 (須走-b期) 紀元前3600年頃から紀元前1500年頃まで 現在の円錐状の山体形成。ほとんどが玄武岩からなる新富士火山新期前半 (須走-c期) 紀元前1500年頃から紀元前300年頃まで 噴火様式が「山頂山腹からの溶岩流出」から「山頂山腹での爆発噴火」に移行した紀元前1300年頃の噴火大室山と片山が形成紀元前900年頃、御殿場岩屑なだれ発生新富士火山新期前半 (須走-d期) 紀元前300年頃から現在まで 新富士火山火山灰黒色が多い。新富士火山の噴火地層的にも新しく、また8世紀以後には日本の古文書富士山活動記載されており、噴火について貴重なデータ提供しているが、噴出源および年代明らかになっていない溶岩流多くある。しかし成果もあり、2001年から2003年行われたスコリア丘トレンチ調査によれば9世紀貞観噴火では割れ目噴火多く発生し山頂挟み南北山腹溶岩噴出し溶岩流流下させていた。 諸説あるが、古記録によれば新富士火山の噴火781年以後16記録されている。噴火平安時代多く800年から1083年までの間に10程度1511年等に噴火火映等の活動があったことが、複数古文書分析地質調査から明かとなっている。一方文書によっては、1560年頃、1627年1700年噴火活動があったとされているが、信頼性は低い。また噴火合間には平穏な期間が数百年続くこともあり、例え1083年から1511年まで400年以上噴火記録がないが、記録文書散逸し残されていないだけで、噴火活動自体がなかったとは断言できない実際に1435年から1436年には火炎見えたとの記録が残る。

※この「新富士火山の活動」の解説は、「富士山の噴火史」の解説の一部です。
「新富士火山の活動」を含む「富士山の噴火史」の記事については、「富士山の噴火史」の概要を参照ください。

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