新宿店の開業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 09:58 UTC 版)
戦後に大東急から独立した小田急電鉄は高度経済成長期に大手私鉄として成長を遂げた。1960年(昭和35年)6月に東京都が新宿副都心計画を発表したことを受け、1960年代は新宿駅西口の発展が著しい時代となる。同社の沿線である東京西部から神奈川県は都心へのベッドタウンとして人口が急増し、同社のターミナル駅でもある新宿駅は日本一の乗降客数を誇る駅となった。 こうした時代背景の中で、小田急電鉄でも他の大手私鉄と同様にこの時代から事業の多角化を進め、流通・不動産事業へ乗り出すこととなる。その皮切りとなったのが1962年11月3日の小田急百貨店新宿店の開業である。開店当初は小田急ハルク(現:ハルク)の建物が本館であった。 1964年2月に小田急線新宿駅が立体化された。小田急新宿駅の地上部分に1966年8月25日、新宿地下鉄ビルディング(現:新宿店本館北側部分)が完成。同年9月9日、このビルに小田急百貨店新館を開店した。なお同日に同ビルの地下部分にはメトロ食堂街が開店している。翌1967年11月には新宿西口駅ビル(現:小田急新宿駅ビル)が完成し、同年11月23日に新宿西口駅ビル(南側部分)と新宿地下鉄ビルディング(北側部分)をあわせて新たに小田急百貨店の本館とし、新宿店が全館で営業開始した。そして同年11月27日、旧館を「別館小田急ハルク」として新装開店した。 なお、同時期の1964年11月1日には京王百貨店新宿店が開店し、大手私鉄系百貨店が同一駅前に隣接して並ぶという珍しい例となっている。また1966年11月には、新宿駅西口地下街「小田急エース」が開業している。
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