文法・語法
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全般に東日本方言の特徴を持つが、沿岸部では北前船の影響で近畿方言に由来する表現もみられる。(「おおきに」など)。また下北半島・上北三八に理由の接続助詞「さかい」に由来する「すけ」や「すて」がみられ、三陸中部には「けに」「けえ」がみられること は、遠く西日本方言の影響が三陸にまで及んでいたことを示唆する。
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文法・語法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 05:06 UTC 版)
文法は、基本的には東京方言または標準語のそれを引き継いでいる。「だ/や・じゃ」「ない/ぬ」「いる/おる」「く(形容詞連用形)/う」「買った/買うた」などの東西対立要素は、すべて西関東方言、東京方言に準ずる。東北方言に広く使われる「さ(方向の格助詞)」などは全く使われない。意志表現については、東京方言または標準語を引き継いで、「う・よう」が使われている。首都圏以外の東日本では一般的に使われる「べえ(べ)」は全く使われない。 敬語法は、東京山手方言や古風な標準語と比較すると著しく衰退している。首都圏方言で「敬語」といえば、助動詞「です」「ます」を用いた丁寧表現(敬体)のことであり、対立表現は「ため口」(常体)である。「お…になる」「…らす」「なさる」「くださる」「いらっしゃる」などの山の手方言の複雑な尊敬語が使われることは少なくなりつつある。 「うけたまわる」「申し上げる」「拝見する」などの謙譲語も使われないわけではないが衰退傾向にあり、「おります」を謙譲語として用いることは極めて少なく、事実上「おる」を追放して東日本方言標準の「いる」専用地域となっている。ただ、「です」だけは非常に勢力が強く、社会生活上極めて頻繁に用いられている。また、「形容詞+です」の形が、過去形(「…かった+です」)も含めて広く認められ、ほぼ万能の地位を獲得しており、「おはようございます」などの慣用表現以外で「ございます」などが使われることは皆無である。さらに最近では、「…ません」に代わって、「…ないです」となる傾向が広まってきている。(例)ありません→ないです、いりません→いらないです このように山の手言葉や本来の標準語が有していた複雑な敬語体系が大幅に単純化され、事実上「です」「ます」のみを使うようになりつつある。 可能表現は、五段動詞の可能動詞に準じて、一段動詞においても/-ar-/を挟まないいわゆる「ら抜き言葉」が広く使われている。 首都圏方言は完結相を多用する特徴がある。例:英語が話せた(標準語)→英語が話せちゃった(首都圏方言)
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