文化にみるインコ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 07:55 UTC 版)
インコは人々の著作や物語、美術、ユーモア、宗教そして音楽などに何千年ものあいだおおきな位置を占めてきた。ローマの詩人オウィディウスの"オウムの死に際して"(Latin), (English) から何千年も後のモンティ・パイソンの"死んだオウム"スケッチにいたるまで、インコは数多くの文化の意識のなかに存在してきた。人間の文化におけるインコに関する最近の書籍としてはParrot Culture などがある。 古代においても、そして現代でもインコの羽根は式典や装飾のために使われてきている。インコという"主題"は"動物寓意譚"のような中世文学の中で人間の状態を表すために使われている。かれらはペットとしても長い歴史を持っているのである。 現在インコはたくさんのメディアで大きく取り上げられている。ペットとしてのインコのために発行されている雑誌もあるし、またインコの保護のための雑誌(PsittaScene)もある。最近の小説でインコをあつかっているものにはマイケル・クライトンの" Next"がある。映画では"ポーリー"が、またドキュメンタリーとしては "The Wild Parrots of Telegraph Hill"がある。 インコは神聖なものとして考えられていたこともある。古代ペルーのモチェの人々は、鳥を崇拝して彼らの芸術のなかにしばしばインコを表現した。 インコは国家やナショナリズムの象徴としても使われる。ドミニカの旗にミカドボウシインコ(Imperial Parrot)を見ることができる。オウボウシインコ(St. Vincent parrot)は、カリブ海の国セントビンセント・グレナディーンの国鳥である。 インコに関する言い回しが現代の英語に色を添えている。"parroting"という語を辞書で見ることができるが、これは「丸暗記で繰り返す(おうむ返し)」という意味である。ほかにもイギリスで使われる決まり文句に "sick as a parrot."(ひどく不調、落ち込んでいる)というのがある。ミュージカルアーティストのジミー・バフェットのファンたちは自らを"parrot heads"と呼ぶ。 一生の仕事としてインコに身を捧げることが可能である。動物園や水族館ではインコの世話をし、そして訓練をするために飼育係を雇っている。獣医の中には鳥類の医療に専門化して、インコを専門に扱っている者たちもいる。生物学者たちは野生のインコの生息数について研究を行い野生インコの保護の助けになっている。ブリーダーはインコを繁殖させペット売買のため販売している。
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