敷地内施設概要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/25 22:30 UTC 版)
「水沢VLBI観測所」の記事における「敷地内施設概要」の解説
旧本館 - 1921年に竣工した2代目の本館。奥州市に譲渡され奥州宇宙遊学館として活用されている。登録有形文化財(建造物)。 旧本館分館 - 1899年に竣工。臨時緯度観測所時代に建てられた初代本館。現在は改装され「木村榮記念館」として測地学資料等の展示等を行っている。登録有形文化財(建造物)。 眼視天頂儀室 - 緯度観測専用望遠鏡「眼視天頂儀」が設置されていた。屋根を水平左右方向にスライドさせて開放し、天頂の天体を観測していた。同じ仕様の望遠鏡と観測小屋が北緯39°08'上の世界6カ所に設置され、地軸の微小な振動運動の結果により生じる誤差を測定していた(「国際緯度観測所」を参照)。眼視天頂儀本体は木村榮記念館(旧本館分館)に展示されており、天頂儀室は外部からのみの見学できる。登録有形文化財(建造物)。 眼視天頂儀目標台および覆屋 - 眼視天頂儀室の真北、約100mの場所にあり、直方体の台に電球の灯装置を2個を並べて固定。天頂儀室にいる観測者は、覆屋の窓越しに見える電球の明かりを見ながらし正しい方角を確認して、天儀を操作していた。外部からのみ見学できる。登録有形文化財(建造物)。 VERA解析棟 - VERA観測のデータ解析を行うための研究解析本部。 重力絶対測定室/RISE実験室 口径20m電波望遠鏡 - VERA水沢局 口径10m電波望遠鏡 - ミリ波観測用 現:本館(研究解析棟)研究室 天文保時室 - 協定世界時(UTC)を刻む原子時計数台の運用を行う。日本標準時(JST)を刻む原子時計は、情報通信研究機構にて実施している。 スーパーコンピュータ室 - 天文学専用スーパーコンピュータ「アテルイⅡ(ツー)」理論演算性能 3.087 Pflops(ペタフロップス) 江刺地球潮汐観測室 - 精密重力場観測(超伝導歪計、精密加速度測定装置など)機器によって、地球潮汐観測を実施している。本館等がある水沢の観測所敷から直線距離で約17km離れた奥州市江刺伊手地内の阿原山山腹にある。 光学望遠鏡群(撤去)- 敷地内の北緯39°8′3″の緯度線上に並んでいた。1970年台の最盛期には、眼視天頂儀に加え浮遊天頂儀、写真天頂筒、ダンジョン・アストロラーブが、毎晴天夜観測を行っていた。
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