改造行為に対する各所への影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 00:29 UTC 版)
「プロアクションリプレイ」の記事における「改造行為に対する各所への影響」の解説
「チート#社会現象」も参照 ゲームでは「改造は全て自己責任」とされていたが、インターネット接続を使うオンラインゲームでは有利になるので改造をしない、または改造データでオンラインプレイをしないのが最低限のマナーとなっている。改造ツールを使ってオンラインゲームをするのは違法行為であり、「チート行為・チーター」と言われる。 また、改造をしたゲームは当然開発者が想定していない状態であり、オンラインサーバーに不具合を発生させた場合、不正アクセスで訴えられることもある。開発者が想定をしていて、オンラインサーバーに何の不具合が無くても訴えることは可能である。 PCオンラインゲーム提供各社は、改造対策としてnProtect等のハッキング対策ソフトを導入しているが、その対策ソフトの根本的なバグを突く外部不正ツールが出回っているのが現状である。また、ハッキング対策ソフトもカーネルと呼ばれるPCの核心部分のデータも勝手に書き換えてしまうため、動作はウイルスと何ら変わらず、ウイルス対策ソフトで検出されてしまう場合が多い。 ブレインストームは隔月刊アクションリプレイで「不正防止のため、オンラインに影響が出る改造コードは公開しない」と公言している。しかし個人でコードの解析をしたプレイヤーによって秘技コードが出回るなどし、改造行為が行われるケースも後を絶たない。また、デイテル・ジャパンが販売している「アクションリプレイコードブック」(発行:プレイアーツ 発売:愛育社)ではWi-Fi通信可能なDS、PS2のオンライン対応のゲームに多大な影響を与える改造コードを多数公開しており、非常に問題とされている。 こういった行為がゲームバランスを大きく崩すと判断されたため、政府は不正競争防止法の改正に踏み切り、2018年12月から施行された。これにより、セーブデータの改造が違法化されたため、プロアクションリプレイの販売・所持が禁止となった。 以下は具体的なタイトルでの事例。 セガの多人数参加型ロールプレイングゲームである『ファンタシースターオンライン』では、解析されたデータや複製されたレアアイテムがばら撒かれたことにより、ゲームの寿命を縮めた。 コナミの『グラディウスV』では景品付きのインターネットランキングで、改造行為をしたと推測される者が軒並み上位に入賞し、景品を独占するという事態が発生したために騒動となった。 PS版『ザナック×ザナック』でインターネットランキングで、通常のプレイでは不可能な999999999点というスコアが掲載された事を受け、販売元のコンパイルはランキング上位入賞者にゲームプレイの動画またはビデオを提出するよう義務づけた。 スクウェア・エニックスの『ファイナルファンタジーXI』など、改造対策のためにデータをサーバー上で管理しているゲームもあり、こうしたゲームではプロアクションリプレイによる不正行為は難しいとされる。ただし、クライアントを改造すればプレイ中のみ改造が可能となる。
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