改築と岸和田スカラ座の開館
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「岸和田日劇」の記事における「改築と岸和田スカラ座の開館」の解説
1966年(昭和41年)から休館に入り、木造建築だった劇場を取壊して改築を行い、翌1967年(昭和42年)には鉄筋コンクリート造二階建の映画館を竣工、1階を従来通り日活直営館の岸和田日活劇場(支配人・岩永保弘、観客定員数207名)、2階には同和興行が経営し輸入映画(洋画)を上映する岸和田スカラ座(支配人・細田義一、観客定員数270名)を開館した。岸和田スカラ座が加わって、同市内の映画館は合計7館に増えた。 1971年(昭和46年)11月、日活は、同月20日公開の二本立番組『団地妻 昼下りの情事』(監督・西村昭五郎)および『色暦大奥秘話』(監督・林功)以降、同社の製作する本番線を成人映画の「日活ロマンポルノ」に切り替えており、1974年(昭和49年)前後には、日活との直営館契約を解除、岸和田日活劇場は同和商事に返還されている。1970年代に入ると、旧来の映画館は撤退しており、同年には岸和田館(経営・山常興業)、1974年には岸和田電気館(経営・松竹関西興行)、1975年(昭和50年)には岸和田東宝セントラル劇場(経営・山常興業)が相次いで閉館し、同市内の映画館は合計4館に激減、岸和田東映劇場(経営・薩準次郎、支配人・辻暁雄)以外は、岸和田日活劇場も岸和田スカラ座も、岸和田大劇(岸和田大映を改称)も、同和商事(代表・浅原隆三)の経営する映画館だけになってしまった。同和商事が同市内で経営した3館、岸和田日活劇場・岸和田スカラ座・岸和田大劇は、それぞれ山野実、宇山稔、細田義一が支配人を務めた。同和商事の代表、浅原隆三(1909年 - 没年不詳)は、1965年(昭和40年)に同社の前身・同和興行の会長に就任した人物であり、同職就任の前年まで大映取締役関西支社長を務めていた人物である。
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