捨て子に関する文化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/28 01:55 UTC 版)
風習、迷信 捨て子はよく育つ - 親の厄年に生まれた子や体の弱い子が誕生した時、形式的にいったん捨てて、すぐ拾うと丈夫に育つという言い伝えがある。この迷信を信じて、豊臣秀吉は子供達の幼名に「捨」「拾」などの名前を与えた。徳川家康の子松平忠輝も捨てられ家臣に拾われた。徳川吉宗も、この迷信から捨てられ刺田比古神社が拾い育てた。 捨て子は世に出る - 逆境にも負けず、たくましく育ち、かえって世に出るものであるという諺 取子 - 東日本で行われた仮の親子関係を結んだ子方の名称。親方の方は取親と呼ぶ。親に不幸が続いたり子が虚弱な場合、神仏や神職、または卑賤視されていた者を仮の親とすることで、子供が丈夫に育つなどの呪術的効果を期待した。 スパルタ - 生まれた時に長老によるチェックを受けた後、虚弱児を捨てる文化があった。 捨て子が出世し、英雄や偉人等の高い地位になる例 サルゴン (アッカド王) カルナ オイディプース - 子どもができると父殺しになるという神託から捨てられたが、たくましく育ちテーバイ王となった。 ペルセウス - 孫ができると祖父殺しになるという神託から捨てられた。 ジークフリート ロームルス - ローマの建国王で、狼に育てられたという伝説を持つ モーセ - ヘブライ人が増えすぎる事を懸念したファラオによって殺すように命令され、一度捨てられる。 后稷 - 周王朝の始祖。農業の神ともされる。母が巨人の足跡を踏んだことから妊娠した。その後、どのような捨て方をしても戻ってくることから、捨て子の意「棄」と呼び育てたら傑物となった。 陸羽 - 中国・唐代の文筆家 ジャン・ル・ロン・ダランベール - 18世紀フランスの哲学者、数学者、物理学者で百科全書派の中心人物 フルール・ペルラン - 韓国の捨て子だったがフランス人の養子に迎えられ、フランスの文化・通信大臣にまでなった。 ジャン=ジャック・ルソー - フランスの哲学者で幼少時に牧師に預けられる。また、自身の5人の子供を経済的事情などから孤児院に送ったと自著に記載している。 捨て子の童話 桃太郎・かぐや姫・白雪姫・ヘンゼルとグレーテル 主題とする作品 わたしをみつけて コインロッカー・ベイビーズ ホームレス中学生
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