技術、工学、生産
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 11:30 UTC 版)
ジーヴォは、現存するエタノール生産工場を改造するだけでイソブチルアルコールを生産できる技術を開発した。同社の統合発酵技術 GIFT (Givo’s Integrated Fermentation Technology) は、イソブチルアルコールの効率的な生産と分離ができる技術プラットホームのことである。GIFTとは、次の二つから構成される:(1) 生体触媒:複数の再生可能原料から取り出された糖質をイソブチルアルコールへ換えるもの。(特許取得済) (2)分離工程: 発酵過程で水からイソブチルアルコールを 継続的に分離するもの。(特許取得済) 同社は、自社の技術プラットフォームを現在の世界のエタノール生産容量の年間約200億ガロン に対応できる様に開発した。この数値は再生可能燃料協会(英語版)による2010年現在の概算。GIFTによるイソブチルアルコールの生産は、エタノール用の既存の生産設備を改造するだけで良いので、比較的設備投資費が低額で済む。これにより、迅速でコスト効率の良い再生可能材料の発酵からイソブチルアルコール生産までの工程が可能になる。 同社はまた、バイオマスから出来た糖質をセルロース由来のイソブチルアルコールへ変えることが出来る酵素も開発中である。(これはこの技術で採算が取れればによる。) 同社は生産施設を拡張し、2014年までに5億ガロン以上のイソブチルアルコールの販売を予定する。 セントジョセフ (ミズーリ州) の実証施設:2009年9月に、ジーヴォのバイオブタノール生産工程は、米国ミズーリ州セントジョセフにある ICM株式会社(エンジニアリング会社)の所有する採算可能量の生産ができる規模の工場(年間百万ガロンの生産可能)及び、エタノール生産装置を既にバイオブタノールへの生産が可能な装置への改造が済んだ工場で生産が実演された。 実演プロジェクトは同社によりエタノール工場をイソブチルアルコール生産に再利用が可能なこと、またこれが迅速にに比較的小額な先行設備投資でできることを示した。 最初の商業的生産施設:2010年9月に、同社はミネソタ州ルヴェーン市[英語版]にあるエタノール生産施設(2千2百万ガロン)の所有権を取得した。2010年第四半期に装置の改造を開始予定。この施設でのイソブチルアルコールのこの商業生産開始は2012年前半を予定。
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