所持者が有名な作
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刀〈銘 村正/高坂弾正忠所持〉 福田勲蔵。銘では武田四天王高坂弾正(春日虎綱)の所持物と称する。事実かどうかは不明。押形『伊勢の刀工』所載。 短刀〈銘 村正/(棟銘・朱銘 木村長門守帯之)〉 八寸六分五厘。重要刀剣。銘では豊臣氏の武将木村重成の佩刀と称する。事実かどうかは不明。本阿弥光遜が木村長門守所持銘は偽銘が多いことを指摘している。押形『三重県刀工・金工銘鑑』所載。 刀〈銘 村正/〉 62.30 cm、反り1.70cm、 刀剣博物館蔵(高松宮家旧蔵)。東征大総督有栖川宮熾仁親王の所持品であり、確定ではないものの、戊辰戦争(1868–1869年)の時に佩用していたのではないかと推測されている。カラー写真 『特別企画展「村正 ―伊勢桑名の刀工―」』所載。 刀〈銘 勢州桑名住村正/〉 66.90 cm、反り2.10 cm、東京国立博物館蔵(高松宮家旧蔵)。表に腰樋と梵字。前記の熾仁親王佩刀の村正以外にも、高松宮家は村正をもう一振り所持していた。カラー写真 『特別企画展「村正 ―伊勢桑名の刀工―」』所載、また、本項に掲載されているカラー写真がこの村正である( ウィキメディア・コモンズには、刀〈銘 勢州桑名住村正/〉に関するメディアがあります。)。 短刀〈銘 村正/〉 七寸七分、太宰府天満宮蔵。三条実美の佩刀。天満宮の祭神である菅原道真は、生前、御幣の代わりに錦のように美しい紅葉を神に奉納した和歌「此の度は ぬさも取りあへず 手向山/紅葉の錦 神のまにまに」(『古今集』『小倉百人一首』)と詠んだ。実美はこれを本歌取りして、「剣たち 幣と手向けて 立かへる/心のうちは 神やてらさむ」と詠み、幕府打倒を祈願して紅葉の錦の代わりに村正の短刀とこの和歌を天神道真に奉納した。押形『刀剣美術』第52号所載。 刀〈銘 村正/〉 九寸八分(約29.69 cm)、村正銘だが正重に似た短刀。明治31年(1898年)6月に九鬼総長(九鬼隆一男爵、哲学者九鬼周造の父)から今村長賀の元に来た。押形『今村押形』第2巻26丁ウ所載。
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