成尋阿闇梨母集とは? わかりやすく解説

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成尋阿闇梨母集

主名称: 成尋阿闇梨母集
指定番号 2413
枝番 00
指定年月日 1985.06.06(昭和60.06.06)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書
員数 1帖
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文:  『成尋阿闍梨母集』は、仏道修行のために延久四年(一〇七二)に渡宋した成尋阿闍梨(『参天台五台山記』の著者)に対す老母思いを歌日記風に書き綴った平安時代後期自撰私家集で、日記文学としても国文学史上にも注目されている
 この大阪青山学園本は、その鎌倉時代前期写本で、藤原定家の手沢本である。体裁綴葉装白地つなぎ刷模様斐紙表紙とし、その中央には定家様にて「成尋阿闍梨母集」の外題墨書がある。本文料紙は斐交漉紙で、一部墨流紙を用いている。本文は半十~十四行、歌は一首行書本文より一字下げ書かれ所収歌数は一七五首である。文中にはまま訂正加筆があり、その一部および二箇所にある集付はその筆跡から藤原定家の筆と認められ、本帖が定家所持であったことを明らかにしている。
 『成尋阿闍梨母集』の写本は、他には本帖を江戸時代前期書写した一本知られるのみで、本帖は古写唯一本であり、国文学研究上に貴重である。
重要文化財のほかの用語一覧
書跡・典籍:  成唯識論  成唯識論述記巻第九  成実論  成尋阿闇梨母集  戒律伝来記  手鑑  手鑑



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