恐るべき子供達計画 (Les Enfants Terribles)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/27 00:24 UTC 版)
「ビッグ・ボス」の記事における「恐るべき子供達計画 (Les Enfants Terribles)」の解説
1972年にアメリカの非政府諜報機関サイファー(後の愛国者達)によって始動された計画。別名「レ・アンファン・テリブル」もしくは「レス・エンファントス・テレブレス」(Les Enfants Terribles)とも呼ばれる。ゼロ少佐は組織の偶像(イコン)であるビッグ・ボスの心が離れていくのを感じ、保険としてクローンを作り組織の新たな偶像にしようとした。この計画の実施により、ゼロ少佐とビッグ・ボスの対立は決定的なものになった。 計画はバイオビジネスの大手企業であるATGC社の資本から、同社の幹部であるパラメディック(クラーク博士)により実施された。そして、EVA(ビッグ・ママ)が代理母(サロゲート・マザー)として志願し、受精卵は彼女の子宮へ移されてソリッド・スネークとリキッド・スネークの2人が誕生した。この計画は1976年に廃棄され、2人のクローンは別々の人物に引き取られる。 この計画はアナログクローン技術とスーパーベイビー法を用い、ビッグボスの体細胞の細胞核を使った体外受精卵を複数に分割することにより胎児の成長速度を増大させた。8個に分割した体外受精卵を子宮に移し、ある時期で6個を意図的に間引きしたことでソリッドとリキッドの成長能力は増大した。二人は胎児になる段階で意図的な操作により、優性遺伝子を一方にだけ集約することでその能力をさらに増大させている。リキッドは「俺は劣性遺伝子のみを受け継がされた絞りカスだ」といった趣旨の発言をしており、それがシャドー・モセス島事件に至る動機へと繋がっている。しかし、実際は優性遺伝子を受け継いだ個体はリキッドの方であり、彼はFOXDIEにより命を絶たれるまでその事実を知らないままだった。現実の科学における遺伝子の優性・劣性は、異なる対立遺伝子がもつ遺伝形質が子において発現するか否かを指した表現であり、個体の能力に関わるものではないが『メタルギア』の世界では戦士としての能力値に起因するソルジャー遺伝子という遺伝子が発見されている為、要はこれをより多く発現させたか否かという意味であると小説版(『サブスタンスI』)では説明されている。この他にクローンが他の勢力に利用されないよう2人は生殖能力を初めから除かれており、寿命も短く設定されている。 この計画とは別件で、ビッグ・ボスの完全なクローンであるソリダス・スネークが誕生する。ソリダスはリボルバー・オセロットから「最も安定した個体」と評され、『メタルギアソリッド4』ではビッグ・ボス自らが完全なるコピーと述べている。SOPシステムの掌握においてもビッグ・ボスの代わりにソリダスの遺伝子コードが用いられて認証をパスしている。 『メタルギアソリッド2』でビッグシェル占拠事件の際に、オセロットがソリッド・スネークに対して急速に老化が進んでいる事を指摘して「50代のビッグ・ボスの体細胞を使った」と推測しているが、『メタルギアソリッド4』ではナオミ・ハンターによって否定されており、実際は上記の通り意図的にテロメアが短くなるように調整されていた為であった。また、そもそもソリッドとリキッドが産まれた時点では36〜37歳である。
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