忍法帖とブームとは? わかりやすく解説

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忍法帖とブーム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 05:53 UTC 版)

山田風太郎」の記事における「忍法帖とブーム」の解説

妖異金瓶梅』の後、同じく四大奇書である『水滸伝』を翻案しようと模索するが、108もの武術考えるに至らずかわりに忍法という奇想天外な術を用いて活躍する忍者たち小説構想する。 1958年昭和33年)に発表した甲賀忍法帖』を皮切りとする忍法帖もので流行作家となる。これは安土桃山時代から江戸時代舞台として想像限りを尽くした忍法駆使する忍者たち死闘描いた作品群である。1963年昭和38年)から講談社より発売された『山田風太郎忍法全集』は全10巻予定であったが、刊行途中で連載終えた柳生忍法帖の上中・下巻と短編集2冊を加えて15巻となり、累計300部を売り上げるベストセラーとなったその後掲載紙問わず多数長編短編執筆された。その中には細部設定詰めずに連載を開始したもの多かった。特に柳生十兵衛三部作第一作柳生忍法帖』は当初は『尼寺五十万石』と題され十兵衛登場する予定はなく、第二作『魔界転生』は、どんな忍法登場して大丈夫なように適当な題名おぼろ忍法帖』をつけたものの、結局内容にそぐわなくなった。そのため『尼寺五十万石』は単行本化の際に、『おぼろ忍法帖』は角川文庫収録時に忍法魔界転生』、後述する1981年の映画化の際に現行の題名改題された。 同時期に白土三平貸本劇画忍者武芸帳 影丸伝』を発表しているが、従来の「忍術」を「忍法」に変えたことが共通する程度で、作風的には、あまり類似性はない。山田生前白土漫画のことを読んだとがない語っており、それぞれ同時代時代精神として並行して発生したものだと考えられる。 なお、1961年昭和36年)から刊行され横山光輝漫画作品伊賀の影丸』は、風太郎忍法帖影響大の作品である。 忍法帖シリーズ執筆1960年代終わりまで続くが、1970年代に入ると幕末舞台とした時代小説中心に手掛けるうになる忍法帖様式当てはまる最後作品は、明治初期舞台とした『開化の忍者』(1974年昭和49年))である。

※この「忍法帖とブーム」の解説は、「山田風太郎」の解説の一部です。
「忍法帖とブーム」を含む「山田風太郎」の記事については、「山田風太郎」の概要を参照ください。

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