建設の目的と効果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 07:38 UTC 版)
「仙台市地下鉄南北線」の記事における「建設の目的と効果」の解説
1960年代以降の高度経済成長で仙台市郊外も住宅建設が急増していった。隣接する泉市(現在の仙台市泉区)における宅地開発はより加速度を増しており、増え続ける住宅団地に交通網が追い付かない状況だった。特に県道仙台泉線の渋滞は酷く、自動車だけではなくバスも需要が逼迫しており、これらの緩和には地下鉄が必要との仙台市の審議会の勧告を受けて1981年に着工された。 都心流入のバスを減らすために、一部の駅にバスプールを併設し、バス・地下鉄乗り継ぎを促すバス系統と運賃体系が整備・運用されている。泉中央駅や長町南駅のように地下鉄とバスの乗り継ぎが一般化した駅もある一方で、北仙台駅のように一部の路線を除きバスプールに乗り入れずに都心に直通する例も見られる。 この他、地下鉄のみで都心に通勤・通学する人達の需要に応えた形で、沿線のマンション建設が活発化した。 開業時期は丁度バブル景気期であったため、都心の地価が高騰しており、地下鉄によって泉中央に業務機能が分散して地価上昇を抑える助けとなり、泉中央の都市化が進んだ。 開業前の仙台市による利用者数予測では、開業時点で一日当たり22.5万人、開業20年目の2007年には33万人となる計画だった。実際には、開業初年度は一日平均11万人で、その後は増加傾向で推移したものの、1995年の16.7万人をピークに微減傾向となった。近年は再び増加し、2016年度の一日平均乗車人員は18.7万人(年間約6,818万人)となっている。
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